昨シーズン、ウエスタン・リーグで最多勝に輝いた宮城 大弥(オリックス)が躍進を遂げている。興南からドラフト1位で入団した高卒2年目の左腕は、開幕ローテーションに入りすでに11勝。押しも押されもせぬ先発ローテーション投手となった。

 一方で昨シーズン、イースタン・リーグにおいて投手部門のタイトルを獲得した選手たちはどのような成績を残しているのだろうか。

 最優秀防御率に輝いたのは北浦 竜次(日本ハム)だった。北浦は2017年ドラフト5位で指名を受け、白鷗大足利から日本ハムに入団最多左腕。今シーズンは開幕一軍スタートを勝ち取り3試合に中継ぎ登板するも、4月7日に登録を抹消された。その後、一軍昇格の機会は訪れていない。

 最多勝は宮城 滝太(DeNA)、太田 龍(巨人)、沼田 翔平(巨人)、山川 和大(巨人)、榎田 大樹(西武)、クック(ヤクルト)の6人が5勝で並んだ。

 このなかで最も一軍での実績のある榎田はここまで一軍登板はない。試合中のアクシデントによる負傷で5月に手術を受け長らく戦列を離れていたが、9月4日に二軍戦で復帰。状態によってはシーズン終盤に一軍で登板する機会もありそうだ。

 沼田 翔平(巨人)は一軍で2試合に登板するもともに失点。5月29日のソフトバンク戦を最後に一軍での登板はない。二軍でも22試合の登板で防御率5.96と苦しんでいる。2019年ドラフト2位入団の太田 龍は4月に右肘の手術を受け戦列を離れていた。すでに三軍戦では実戦復帰を果たしている。

 宮城 滝太(DeNA)と山川 和大(巨人)は育成契約のため、一軍での登板はない。またクックは昨シーズン限りで退団し、現在はインディアンス傘下でプレーしている。

 最高勝率に輝いた阪口 皓亮(DeNA)は高卒4年目の今シーズン先発で8試合に登板。プロ初勝利を含む2勝を挙げた。しかし、右肘の手術を受けたことで離脱。今シーズン中の復帰は難しそうだ。

 最多セーブを獲得した釜田 佳直(楽天)は、今シーズン主に先発として起用されている。一軍では1試合に登板し4回5失点と打ち込まれた。しかし二軍では17試合(15先発)で97回を投げ防御率2.60と結果を残している。現在一軍は上位を争っているが、再び昇格の機会は訪れるか。

 昨シーズン、イースタンリーグで投手タイトルを獲得した選手たちは、ここまで一軍では結果を残すことができていない。強いて言うならば阪口が2勝を挙げているのが目立つのみ。はたしてここから巻き返しを図る選手は現れるだろうか。

<2020年イースタン・リーグ・投手部門タイトルホルダー>

<最優秀防御率>
防御率1.74 北浦 竜次(日本ハム)

<最多勝>
5勝 宮城 滝太(DeNA)
5勝 太田 龍(巨人)
5勝 沼田 翔平(巨人)
5勝 山川 和大(巨人)
5勝 榎田 大樹(西武)
5勝 クック(ヤクルト)

<最高勝率>勝率.800 阪口 皓亮(DeNA)

<最多セーブ>12セーブ 釜田 佳直(楽天)

※数字は2021年9月11日終了時点

(記事:勝田 聡)