プロ野球も前半戦が終了した。今年も多くの若手有望株が一軍の舞台で羽ばたこうとしている。なかでも2019年ドラフト会議で指名された高卒2年目の選手たちの活躍が目覚ましい。

 ドラフト当時は佐々木 朗希大船渡高→ロッテ1位)や奥川 恭伸星稜高→ヤクルト1位)に注目が集まっていたが、その他の選手たちも頭角を現しはじめている。セ・パそして投手・野手にわけて振り返ってみたい。※投手・野手は2021年シーズンの登録に準ずる。

 セ・リーグの野手では、パ・リーグの野手や両リーグの投手陣と比べるとまだ一軍で自身の立ち位置を掴んだと言える選手は見当たらない。そのなかで森 敬斗桐蔭学園高→DeNA1位)が注目を集めている。

 森はオールスターブレイクに入る直前の7月10日に今シーズン初の一軍昇格を果たした。昇格初日こそ代打での出場にとどまったものの、翌日の試合からは4試合連続で「2番・遊撃」で出場を勝ち取っている。

 スタメン出場した4試合では3試合で安打を放ち、そのうち2試合ではマルチ安打と気を吐いた。遊撃守備でも強肩を見せレギュラー取りへ向け、三浦大輔監督ら首脳陣へ大きなアピールを行っている。

 その森以外でスタメン起用を勝ち取った選手には武岡 龍世八戸学院光星高→ヤクルト6位)がいる。武岡は開幕直後に山田 哲人西浦 直亨らが新型コロナウイルスの濃厚接触者になった影響もあり、特例2021によって一軍に昇格。

 その後、1試合のみではあるが「1番・二塁」でスタメン出場し、第1打席で安打を放ち爪痕を残した。しかし一軍での出場はその1試合のみに終わっており、現在は二軍で汗を流している。

 その他では岡林 勇希菰野高→中日5位)と長岡 秀樹八千代松陰高→ヤクルト5位)が一軍で出場機会を勝ち取った。しかし、いずれも安打を放つには至っていない。

 菊田 拡和常総学院高→巨人3位)、山瀬 慎之助星稜高→巨人5位)、伊藤 海斗酒田南→巨人6位)、井上 広大履正社高→阪神2位)、遠藤 成東海大相模高→阪神4位)、藤田 健斗(中京学院大付属中京高→阪神5位)、石川 昂弥東邦高→中日1位)、韮沢 雄也花咲徳栄高→広島4位)、東妻 純平智辯和歌山高→DeNA4位)、田部 隼人開星高→DeNA5位)は一軍での出場はない。

 こう見ると、セ・リーグの高卒2年目の野手は今シーズン一軍での出場がない選手のほうが多い。中断期間中のエキシビションマッチや二軍戦で結果を出し、一軍への足がかりを掴む選手が出てくることに期待がかかる。

<2019年ドラフト指名野手>
※セ・リーグ所属
※育成指名は除く

長岡 秀樹八千代松陰高→ヤクルト5位)
武岡 龍世八戸学院光星高→ヤクルト6位)
石川 昂弥東邦高→中日1位)
岡林 勇希菰野高→中日5位)※指名は投手
韮沢 雄也花咲徳栄高→広島4位)
井上 広大履正社高→阪神2位)
遠藤 成東海大相模高→阪神4位)
藤田 健斗(中京学院大付属中京高→阪神5位)
森 敬斗桐蔭学園高→DeNA1位)
東妻 純平智辯和歌山高→DeNA4位)
田部 隼人開星高→DeNA5位)
菊田 拡和常総学院高→巨人3位)
山瀬 慎之助星稜高→巨人5位)
伊藤 海斗酒田南→巨人6位)

記事=勝田 聡