1番定着の松原聖弥 巨人育成初の規定打席到達なるか
松原聖弥は仙台育英から明星大を経て、2016年育成5位で巨人に入団
巨人の松原 聖弥がリードオフマンに定着した。今シーズンの松原は開幕スタメンだったものの、当初は完全なるレギュラーではなかった。丸 佳浩の新型コロナウイルス陽性判定による離脱時は「1番・中堅」で出場していたものの、復帰後はスタメンから外れていた。
しかし、梶谷 隆幸が左太もも裏の違和感で抹消されると今度は「1番・右翼」で出番を増やしていく。その後、スモークの退団もあり梶谷の復帰後も「1番・左翼」で出続けている。
6月27日のヤクルト戦では、先頭打者本塁打を含む3安打猛打賞を記録し強烈なインパクトを残した。64試合の出場で打率.265(181打数48安打)、7本塁打、17打点、7盗塁と結果もついてきている。途中出場も多く規定打席には到達していないものの、このままスタメンに定着すれば自身初となる規定打席到達も見えてくる。
そんな松原は仙台育英高から明星大を経て、2016年育成ドラフト5位で指名され巨人に入団した。仙台育英高在学中にチームは甲子園に出場するも自身はベンチ外だった苦労人でもある。明星大も強豪校ではなく、ドラフト時も大きな注目を浴びることなく育成での指名だった。
巨人の育成ドラフト出身野手を振り返ってみると、現在二軍野手総合コーチを務める松本 哲也(専修大/2006年育成3位)の名前が挙がる。
松本は2009年に129試合に出場し、打率.293(372打数109安打)、0本塁打、15打点の成績で新人王とゴールデングラブ賞を受賞した。しかし、規定打席にはわずかに届いていない。
その他では足のスペシャリストとして2019年に飛躍した増田 大輝(四国・徳島/2015年育成1位)もいる。増田は主に代走としての起用だったこともあり、規定打席には未到達だった。
はたして松原は自身そして、巨人の育成ドラフト出身野手で初となる規定打席到達を達成することができるだろうか。リードオフマンのバットに注目したい。
<巨人の主な育成ドラフト出身野手>
松本哲也(山梨学院大付属高→専修大→2006年育成3位)
田中貴也(八重山商工→山梨学院大→2014年育成3位)※現在は楽天
増田大輝(小松島高→近畿大(中退)→四国ILplus徳島→2015年育成1位)
松原聖弥(仙台育英高→明星大→2016年育成5位)
平間隼人(鳴門渦潮高→四国ILplus徳島→2019年育成1位)