「日本一」慶應大の決勝メンバー5名が県立校出身
増居 翔太(3年、滋賀県立彦根東高)
13日、慶應大の43年ぶり4度目の優勝で幕を閉じた第70回全日本大学野球選手権大会。2本塁打を放ちMVPに輝いた正木 智也(慶應義塾)、首位打者の渡部 遼人(桐光学園)、主将の福井 章吾(大阪桐蔭)ら強豪私学校出身のタレント揃いだが、公立校出身メンバーもスタメンに多く名を連ねた。
【決勝戦に出場した慶応大の公立校出身メンバーと甲子園出場歴】
先発・増居 翔太(3年、滋賀県立彦根東高)17年夏、18年春
3番手・橋本 達弥(3年、兵庫県立長田高)
5番・DH 北村 謙介(3年、福岡県立東筑高)17年夏、18年春
7番・右 橋本 典之(4年、島根県立出雲高)16年夏
9番・遊 朝日 晴人(3年、滋賀県立彦根東高)17年夏、18年春
先発の増居、9番の朝日は彦根東で2季連続甲子園出場を果たしている。同じく2年夏、3年春の2季連続出場を果たした東筑出身の北村謙介は2年夏には福岡大会決勝でこの年センバツ8強の三浦 銀二(現法政大4年)擁する福岡大大濠を下し甲子園出場を決めた。
2016年夏に甲子園初出場を果たした出雲出身の橋本は2年生で「1番・中堅」としてスタメン出場。3回の第二打席には同年選抜V投手・村上 頌樹(智辯学園-東洋大-阪神)から適時二塁打を放った。
9回に抑えで登板し、3者三振で胴上げ投手となった橋本 達弥は甲子園出場経験はないものの、3年夏の兵庫大会準々決勝・報徳学園戦では小園 海斗(現広島東洋)を4打数0安打に抑えた。
一般的に私立校より制約が多いと言われている公立校。そんな中で彼らは高校時代からそれぞれ実績を残しており、大学最高峰の舞台で日本一の称号を手にした。そしてなにより公立校で高校野球に取り組む球児たちにとっての希望となったのではないだろうか。