日大・片岡監督「優勝に終わり、ほっとしています」二部優勝に安堵の声
2018年の春季リーグ戦以来となる優勝を飾った日本大学。現在は東都二部に所属しており、今回の優勝によって、6月21日の入れ替え戦に挑戦する権利を獲得した。
優勝した日本大学監督の片岡昭吾氏が電話取材に行い、監督に就任して初めてのリーグ戦を振り返ってもらった。
「新体制になった1月はコロナ対策から始まり、『本当にチームはどうなるんだろうか』というところからだったので、優勝できたことはほっとしています」
3年ぶりの優勝に胸をなでおろしていた片岡監督。電話越しでも安堵の表情が想像できるが、今年は春は二部優勝して、一部昇格。秋は一部優勝、神宮大会優勝という目標を掲げ、『頂戦』をスローガンにシーズンに入っていた。だからこそ、春季リーグ戦での優勝は、目標達成のための絶対条件だった。
そうした意味でも重要だった今季で優勝出来たことについて、片岡監督は1敗でリーグ戦を戦えたことが大きかったと分析している。
「タイブレークがなく、9回で打ち切りとなる今季は、土俵際で踏ん張ることが出来た。投手を中心に守り勝つ野球ができたので、1回しか負けずに優勝ができたと思います」
事実、2位の専修大とは勝ち星は同じ5勝。しかし引き分けが4つの日本大学に対して、専修大学は3つ。これが結果的に勝率に差が生まれ、日本大学の優勝に繋がった。投手を中心に粘り強く守り勝つ野球を貫いたことが、3年ぶりの栄冠をつかむことになった。
その原動力となったのは2本柱として活躍したエース・赤星優志(日大鶴ヶ丘出身)だろう。8連投の活躍を見せながらも防御率0.78。最優秀防御率を受賞するなど、3冠に輝く活躍ぶりでチームの優勝に大きく貢献してみせた。
打線も、試合ごとに好調な選手が活躍を見せるなど、チーム一丸となって掴んだ入れ替え戦への挑戦権。一部の東洋大、立正大と1枠だけの一部リーグの切符をかけて戦うことになる。「一発勝負なので無駄な失点は許されません。ですが、そういった緊張感はリーグ戦で十分経験したので、自信をもって最後は1点勝っている試合をできればと思います」と片岡監督は、あくまでもリーグ戦同様に、ピッチャー中心の守備から粘り強い野球を貫くことを誓った。
2017年の秋季以来の一部復帰、目指す日本一へ。片岡新体制の日本大学はさらなるレベルアップを重ね、運命の入れ替え戦に挑む。