深澤凰介(専大松戸)ら選抜で活躍目立った好投手10名【東日本編】
深澤 凰介(専大松戸)
東海大相模の優勝で幕を下ろした2021年の選抜。今大会は数多くの好投手が聖地・甲子園で存在感を発揮。夏に向けておさえておきたい逸材たちを多く見つけることが出来た。そこで今回はコラム「花田 侑樹、毛利 海大ら選抜で評価を上げた20人の好投手たち」で紹介した好投手たちを再び紹介。こちらでは東日本編という形で10名の投手をピックアップした。
夏の甲子園には何名の投手が戻ってくるのか。ここから先の更なる成長にも期待を寄せながら夏の甲子園を待ちたい。
・福島 蓮(八戸西 今大会最速:139キロ)
身長189センチの長身を活かした角度のあるストレートが魅力的な投手。具志川商との21世紀枠同士の対戦では最速139キロを計測するものの制球に苦しみ、5回で降板する結果に終わった。恵まれた体格をフルに投球が再びみられるか注目したい。
・松田 隆之介(仙台育英 今大会最速:142キロ)
神戸国際大附属戦で先発した右の本格派。強力・仙台育英の投手陣の中でもストライク率の高さはトップを誇り、神戸国際大附属戦では49.7%を記録。高い制球力を活かして試合を作れるゲームメイク力で夏も活躍が期待される。
・吉野 蓮(仙台育英 今大会最速:147キロ)
野手としては4番として選抜でも活躍したが、神戸国際大附戦ではマウンドに上がると147キロを計測。投球モーション自体は野手投げに近いものを感じさせるが、力強い真っすぐは選抜の舞台で多くの野球関係者の記憶に刻んだ。二刀流としての活躍が期待される。
・大川 慈英(常総学院 今大会最速:146キロ)
変化球のコントロールに苦労はしたが、最速146キロを計測した直球を武器に選抜も活躍。特に初戦の敦賀気比戦では8回からのリリーフで試合を立て直した。秋本とのWエースとして今後も活躍が期待される。
・秋本 璃空(常総学院 今大会最速:143キロ)
2試合とも先発を任されたエースだが、2試合ともコントロールに苦しんだ印象。しかしそれを逆手にとって相手打者に的を絞らせないように、最速143キロを計測したストレートなどで封じ込めてきた本格派右腕として今後も活躍が注目される。
・今仲 泰一(健大高崎 今大会最速:142キロ)
今大会では2回戦・天理戦のみの登板となったが、ストレートは最速142キロをマーク。変化球もきっちりとコントロールされ、試合を立て直す投球を見せた。下級生の時から注目された逸材がセンバツをきっかけに覚醒なるか注目だ。
・深沢 鳳介(専大松戸 今大会最速:143キロ)
センバツをきっかけに大きく評価を高めた投手の1人。シュート気味の真っすぐにスライダーを内外をしっかりと投げ分ける巧みなコーナーワークで、中京大中京打線を3安打1失点に抑える好投を見せた。甲子園で深めた自信と課題を糧に一気に飛躍できるか。
・石川 永稀(東海大相模)
秋まではベンチ外ながらも、選抜では初戦の東海大甲府。そして決勝・明豊戦で先発を任された期待の右腕。スムーズな体重移動に球持ちの良さ、そして140キロ前半の速球と落差の大きい縦の変化球を駆使する石川。実力者揃う東海大相模投手陣の中でも真っすぐの質ならトップクラスの石川が選抜をきっかけに世代屈指の好投手へ化けるか期待がかかる。
・山口 謙作(上田西)
広島新庄戦では12回を1人で投げて1失点と粘りの投球。敗れたものの、大きく曲がる緩い変化球でアウトの山を築いた。これがあるからこそ130キロ台の真っすぐも活き、選抜でも評価を高めることに繋がったといっていい。
・本田 克(敦賀気比)
常総学院との試合では4番手で登板。公式戦は初登板だったが、140キロ台の真っすぐは勢いがあり、投手としての能力の高さを見せつけた。
(記事:田中 裕毅)