3月26日の開幕戦まであとわずかに迫った。すでに各球団の監督は開幕投手を発表しており、その指名されたエース格の投手たちは大一番に向けて準備を進めている。

 現在、発表されている12名の顔ぶれを見ると高卒出身が6名、大卒出身が6名となっており社会人出身はひとりもいない。開幕投手はローテーションや相性、故障の影響などもあるとはいえ、多くの場合、球団の顔とも呼べる投手が登板する。

 社会人出身の投手は少ないのか、それともたまたまなのか。開幕投手たちの経歴を楽天が新規参入した2005年以降で球団ごとに調べてみた。

 巨人は4年連続で菅野 智之東海大相模高→東海大)が開幕投手を務める。菅野にとって7度目の大役で、巨人では上原浩治(東海大仰星高→大阪体育大)と並んで最多タイとなる。上原は初の開幕投手となった2000年から7年連続で起用された。これは巨人における開幕投手の連続記録にもなっている。

 菅野はオープン戦で3試合(13回)に投げ無失点と順調に来ている。オープン戦最後の登板となった3月19日のロッテ戦では、3回無失点、被安打1、与四球0、奪三振3の内容。球数はわずか34球と圧巻の内容だった。万全の仕上がりで斎藤雅樹を超える球団最多の開幕戦5勝目を目指す。

 2005年以降における巨人の開幕投手を見ると、菅野と同じ大卒生え抜きでは上原がおり合計ふたりとなっている。

 高卒では宮國 椋丞糸満高)と東野 峻鉾田一高)が大役を務めている。社会人出身も内海 哲也(敦賀気比高→東京ガス)と高橋 尚成(修徳高→駒沢大→東芝)とふたりが開幕投手を任された。また、外国人投手ではマイコラスとグライシンガーのふたりが務めている。

 当該期間において高卒、大卒、社会人、そして外国人投手がそれぞれ複数人開幕投手を務めているのは巨人だけ。菅野が6度の開幕投手を務めているが、その他の年はほぼ固定できておらず、多くの投手が開幕戦を任されているのである。

<開幕投手>
※2021年は予定
※2005年以降

2021年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2020年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2019年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2018年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2017年:マイコラス
2016年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2015年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2014年:菅野 智之東海大相模高→東海大)
2013年:宮國 椋丞糸満高)
2012年:内海哲也(敦賀気比高→東京ガス)
2011年:東野 峻鉾田一高)
2010年:内海哲也(敦賀気比高→東京ガス)
2009年:グライシンガー※ヤクルトより移籍
2008年:高橋尚成(修徳高→駒沢大→東芝)
2007年:内海哲也(敦賀気比高→東京ガス)
2006年:上原浩治(東海大仰星高→大阪体育大)
2005年:上原浩治(東海大仰星高→大阪体育大)

(記事=勝田 聡)