社会人ドラフト1位候補右腕の 三菱自動車倉敷オーシャンズ・廣畑 敦也(玉野光南~帝京大)2021始動!
高回転ストレートへの基盤づくりとなるネットスローに取り組む廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ・投手)
昨年の都市対抗野球大会で16年ぶり8回目の出場を果たした三菱自動車倉敷オーシャンズの大卒エースとして今川 優馬(北海道日本ハムファイターズ2020年ドラフト6位)らを擁し連覇を狙ったJFE東日本(千葉市)を1失点完投で下した廣畑 敦也投手(玉野光南<岡山>~帝京大)。
この試合で自己最速154キロをマークしたばかりでなく、続く2回戦・セガサミー(東京都)戦では3回3分の1をパーフェクトリリーフしストレート回転数も2,645回転をマーク。結果、2回戦敗退ながら大会新人賞にあたる「若獅子賞」も受賞したことで一躍、2021年のドラフト1位候補に浮上した廣畑投手は1月6日(水)、岡山県倉敷市の三菱自動車水島製作所グラウンドで社会人2年目の始動を迎えた。
この日は日本全国を覆った寒波により18時から始まった練習時間での体感気温は氷点下に届く勢い。それでも廣畑投手はシャトルランで身体を温めた後「大学の時から投球に入る前段階として採り入れている」ネットスローを敢行。「思ったより動けていた」と笑顔を見せた。
2021年の目標としては、あえて数値設定はせず座右の銘の1つである「やるか やらないか」を色紙に記した上で「まずは春までに変化球で納得できるものを作っていくことと、練習での姿勢などもしっかりやっていきたい」と勝負の一年への決意を述べている。
今季は3月のスポニチ大会を皮切りに、岡山・九州のJABA大会等参加を経て、7月開催の社会人日本選手権で2007年以来の出場を期す三菱自動車倉敷オーシャンズにとっても、廣畑投手の活躍は必要不可欠。「昨年の力を一年間コンスタントに出してほしい」(首藤 章太監督)水島地区・倉敷市の想いも背負って、廣畑 敦也は「投手でなく、野球選手・人・社会人として」成長した先にある新たなるステージ獲得「ドラフト1位指名」へ挑む。
(取材=寺下 友徳)