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都市対抗野球が開幕!ENEOSの藤井聖(富士市立出身)、伊藤優輔(都立小山台出身)ら9名のドラフト指名選手が出場

2020.11.23

都市対抗野球が開幕!ENEOSの藤井聖(富士市立出身)、伊藤優輔(都立小山台出身)ら9名のドラフト指名選手が出場 | 高校野球ドットコム
三菱パワーからENEOSの補強選手として都市対抗に出場する伊藤優輔(都立小山台し出身)

 11月22日から都市対抗野球が始まった。例年は7月に行われるが、今年は新型コロナウイルスの影響もあり日程が変更されこの時期に行われることになった。ドラフト会議終了後の開催ということで、すでにプロ入りを決めた選手たちも多く出場している。

 初日の第1試合からJFE東日本の今川 優馬(日本ハム6位)が登場。「5番・左翼」で先発出場したものの、4打数無安打と快音は響かずチームは初戦敗退。大会2連覇はならなかった。

 第2試合では昨年の準優勝チームであるトヨタ自動車が登場。先発のマウンドには栗林良吏(広島1位)があがった。栗林は7回2失点13奪三振と力投したものの、味方の援護無く敗戦投手となった。しかし6者連続三振を奪うなど、実力は見せたといっていいだろう。

 さて、都市対抗野球にはMVPに相当する橋戸賞という表彰がある。前回大会(2019年)では、JFE東日本の須田幸太(元DeNA)が中継ぎで14回を投げ、4勝0敗、防御率0.64と圧倒的な成績を残し、同賞を受賞した。

 2018年は大阪ガスの近本 光司(現阪神)、2017年はNTT東日本の福田周平(現オリックス)と2年連続で後にNPBプレーヤーとなる野手が受賞している。元NPBプレーヤーの須田を含めると、3年連続でNPBを経験した選手たちが受賞したことになる。

 しかし、その前のNPBプレーヤーによる受賞者は、1998年の川越 英隆(日産自動車→オリックス他)まで遡らなければならない。2008年には新日本石油ENEOSの田澤純一(元レッドソックス他)が受賞しているが、19年間に渡って後のNPBプレーヤーは受賞できなかった。後のプロ野球選手が橋戸賞を独占しているわけではないのである。

 はたして今年は、先月行われたドラフト会議で指名された選手たちの中から橋戸賞受賞者は生まれるだろうか。

<1998年以降の都市対抗野球橋戸賞受賞者>

1998年:川越英隆(投手/日産自動車)※元オリックス他
1999年:須田喜照(投手/東芝)
2000年:西郷泰之(内野手/三菱自動車川崎)
2001年:奥村幸司(外野手/河合楽器)
2002年:長谷高成泰(内野手/いすゞ自動車)
2003年:谷村逸郎(投手/三菱ふそう川崎)
2004年:田中明(投手/王子製紙)※一光からの補強選手
2005年:植山幸亮(内野手/三菱ふそう川崎)
2006年:野田正義(投手/TDK)
2007年:磯村秀人(投手/東芝)
2008年:田澤純一(投手/新日本石油ENEOS)※元レッドソックス他
2009年:筑川利希也(投手/Honda)
2010年:藤田卓史(投手/東芝)
2011年:松本晃(外野手/JR東日本)
2012年:大城基志(投手/JX-ENEOS)
2013年:大城基志(投手/JX-ENEOS)
2014年:佐伯尚治(投手/西濃運輸)
2015年:藤井貴之(投手/日本生命)
2016年:佐竹功年(投手/トヨタ自動車)
2017年:福田周平(内野手/NTT東日本)※現オリックス
2018年:近本光司(外野手/大阪ガス)※現阪神
2019年:須田幸太(投手/JFE東日本)※元DeNA

<ドラフト指名を受けた都市対抗野球出場選手>

日本生命:阿部翔太(投手/オリックス6位)酒田南出身
JFE東日本:今川優馬(外野手/日本ハム6位)東海大四<現・東海大札幌>出身
トヨタ自動車:栗林良吏(投手/広島1位)愛知黎明出身
ENEOS:藤井聖(投手/楽天3位)富士市立出身
    伊藤優輔(投手/巨人4位)都立小山台出身 ※三菱パワーからの補強選手
ヤマハ:池谷蒼大(投手/DeNA5位)静岡高出身
NTT東日本:佐々木健(投手/西武2位)木造出身
JR東日本:伊藤将司(投手/阪神2位)横浜高出身
三菱自動車岡崎:中野拓夢(内野手/阪神6位)日大山形出身

(記事:勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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