リーグ2位の5本塁打!阪神・井上広大は虎視眈々と1軍昇格を狙う
井上広大
シーズンも終わり近づき、各選手がラストスパート、最後の力を振り絞って戦っている。ルーキーたちも等しくプロ野球生活1年目が終盤に差し掛かった。そんな中、阪神タイガースドラフト2位・井上広大が再び存在感を示し始めた。
19日、20日ともに中日ドラゴンズと対戦。井上は19日の試合では左中間に飛び込むホームラン、20日の試合は二塁打を放ち、4番として役割を果たすバッティングを見せた。
ここまで46試合に出場している井上のファームの成績は下記の通りだ。
171打数37安打、5本塁打(リーグ2位)、22打点(リーグ5位)
打率.216、長打率.363(リーグ8位)、出塁率.273、OPS.636
本塁打、打点、長打率がリーグトップ10に入っており、4番として結果を残しているといっても過言ではない。ただこの結果は本人の中でも試行錯誤をしていることがフォームを見るとわかる。
9月8日の試合では軸足がはっきり見えるようなオープンスタンスから、足を上げた時に体をねじってタメを作るフォーム。上半身に関しても脇を開けて腕を張るような形でボールを待つような形だった。
それに比べて9月19日のホームランは半足分閉じて、上半身も脇を少しばかり閉じて、大きな反動を使わずに身体のパワーで飛ばしているのが印象的だった。187センチ97キロの恵まれた体格を存分に発揮できるフォームはシンプルな現在の方がいいのではないかと考えられる。
何より自分のポイントで軸を崩すことなくボールを捉えられる技術が、今の井上を支えていると考える。シーズンは終盤でチームは2位。今シーズン中に1軍昇格はあるのか、今後の活躍に注目したい。