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石川雅規(秋田商出身)は現役続行、五十嵐・石原は引退 1979年世代の現在

2020.11.08

石川雅規(秋田商出身)は現役続行、五十嵐・石原は引退 1979年世代の現在 | 高校野球ドットコム
ヤクルトの石川雅規(※写真は2015年撮影)

 11月に入り各球団から戦力外の発表がなされている。11月4日にロッテが発表した戦力外の選手のなかには、細川亨青森北)出身も含まれていた。

 西武、ソフトバンク、楽天、そしてロッテとパ・リーグのみで4球団を渡り歩いてきた細川は、今シーズンは一軍での出場もなく、二軍でも12試合の出場のみ。現時点では公式発表はないものの、現役引退との報道が出ておりプレーヤーとしてはユニフォームを脱ぐことが確実な情勢だ。

 そんな細川は1980年1月生まれの40歳で松坂世代の1学年上にあたる。その世代(1979年4月2日〜1980年4月1日生まれ)の選手たちの周りが慌ただしい。

 今シーズン開幕時は石川雅規秋田商出身・ヤクルト)、五十嵐亮太敬愛学園出身・ヤクルト)、石原慶幸県立岐阜商出身・広島)、能見篤史鳥取城北出身・阪神)と細川を含めて5人いたこの世代の選手たち。来シーズンも同じユニフォームを着るのは石川の1人だけとなりそうだ。

 石川は今シーズン開幕投手を務めたものの、シーズンを通しては2勝8敗、防御率4.48と苦しんだ。しかし、今シーズン最後の登板となった11月4日の阪神戦でも6回を70球1失点でまとめており、その投球術はまだまだ健在。来シーズンも現役続行が既定路線となっている。

 石川のチームメートである五十嵐は今シーズン限りで現役を引退。中継ぎとしてヤクルト、メジャーリーグ、ソフトバンク、そして再びヤクルトで通算906試合に登板した右腕は惜しまれつつも、ユニフォームを脱ぐ。現役最後の登板となった10月25日の中日戦(神宮)では、大きな拍手でマウンドに送り出され、渾身の一球で最後の打者を打ち取った。

 長らく広島を支えたひとりである石原も現役引退を発表している。今はMLBで活躍する前田健太PL学園出身・ツインズ)も、石原との思い出をSNSに投稿していた。それだけ影響力があったということだろう。

 一方で構想外という形でユニフォームを脱ぐことになりそうなのが、能見である。シーズン中かつ、一軍に登録されていることもあり、球団からの正式な発表はない。

 しかし、「タイガースのユニフォームを着てみなさんの前でプレーするのは今季が最後」と自らの口から語っている。今シーズンも32試合に登板しており、まだまだ投げられる雰囲気ではあるが去就はわからない。

 40歳を超えた彼らはプロ野球界において大ベテランになる。年間を通してフルに働くことを求めるのは少し酷かもしれない。しかし、長く現役を続けることができた技術や経験を、若い選手たちに伝えることはできるはずだ。現役続行が確実な石川、そして新天地を探すことになるであろう能見には戦力としてだけではなく伝道師としての役割も期待したい。

【1979年生まれ世代の今シーズン成績】
※1979年4月2日〜1980年4月1日生まれ

石川雅規(ヤクルト)
15試合 2勝8敗 76.1回 奪三振41 与四球19 防御率4.48

五十嵐亮太(ヤクルト)
1試合 0勝0敗 0.1回 奪三振0 与四球0 防御率0.00

能見篤史(阪神)
33試合 1勝0敗4H 奪三振18 与四球12 防御率4.94

細川亨(ロッテ)
一軍出場なし

石原慶幸(広島)
3試合 打率.000(4打数0安打) 0本塁打 0打点

※数字は2020年11月7日終了時点

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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