最速151キロ右腕・森木 大智(高知2年) 連投準備整え四国大会に挑む!
お尻を使ったバック走を行う森木 大智(高知2年)
先に行われた高知県大会決勝戦・明徳義塾戦では最速151キロを叩き出し、かつ日没コールド引き分け再試合となった延長12回でも140キロ後半をキープするなど、改めて2021年ドラフト1位クラスであることを証明した高知・森木 大智(2年・右投右打・184センチ84キロ・高知中出身)。
そんな絶対エースを擁する高知が、10月24日(土)に高知県高知市で開催される「第73回秋季四国地区高等学校野球大会」の開幕前日となる23日(金)、高知市営球場横にある「よさこいドーム」での公式割り当て練習に臨んだ。
前日から降り続いていた雨により球場練習は中止。かつドーム内ではサッカーJFL「高知ユナイテッドSC」のトレーニングがあらかじめ入っていたため、大半の時間で半面での練習を強いられた高知。それでも選手たちはアップ、キャッチボール、内野・外野・捕手・投手別でのノック、バントゲームで締めた2時間ほどの間、終始明るい表情で練習に取り組んでいた。
一方、森木もキャッチボールでは普段投げないナックルカーブなども交え、練習中も笑顔が随所に。高知県2位校として24日(土)13時30分から高知市営球場で高松商(香川県3位)と対戦する初戦に向け、メリハリを付けた最終調整となった。
なお、練習を終えた高知・濵口 佳久監督は「高校野球ドットコム」の独占取材に応え、すでに10月17日(土)・18日(日)に広島商・広陵と対戦した広島県遠征で森木に連投テストを行ったことを明かした上で「広陵戦では完封して余力もあった。森木には連投してもらうことになると思う」と高松商に勝利した場合、翌日の聖カタリナ学園(愛媛県1位)との準々決勝でも森木を先発させることを示唆。
森木自身も「2戦目もコーナーにしっかり投げられたし、順調に来ている」と連投への自信を示した上で「自分たちがやってきたことを丁寧にやっていきたい」と一戦必勝を期している。
森木にとって初の甲子園到達を確実にするためには決勝戦進出の「3勝」が条件。まずは侍ジャパンU-15代表経験者の浅野 翔吾(1年・右投右打・170センチ84キロ・高松市立屋島中出身)ら、強打線を有する高松商相手に、豪腕は「相手に対応した」冷静沈着な投球を目指す。
(取材=寺下 友徳)