1軍初ヒット&初打点をマークした黒川史陽(智辯和歌山出身) 進化したフォームで首脳陣の期待に応えられるか
吉田正尚(敦賀気比-青山学院大-オリックス)
3位の座をキープして福岡ソフトバンク、千葉ロッテに食らいついている東北楽天。そんなチームの状況でルーキー・黒川史陽(智辯和歌山出身)がついに1軍初ヒットを放った。
4日のオリックス戦で7番・セカンドで1軍デビューを果たすと、1打席目に山岡泰輔(瀬戸内出身)の143キロの低めのストレートをすくい上げてライトまで運ぶ犠牲フライでいきなり初打点をマーク。その後は凡退したがチームの勝利に貢献した黒川。そして6日の試合でも7番セカンドで出場すると、初回の第1打席にライトへのヒットを放ってみせた。
開幕こそ2軍からであったが、キャンプは1軍に帯同。2軍では37試合で155打席と実戦経験をかなり積んできた。こうしたところからでも首脳陣の期待の高さがうかがえるが、その中で黒川は2軍で打率.261、本塁打4、18打点を記録。ルーキーイヤーから経験を積みながら着実に結果を残している。
高校時代と比較をすると、バットをスッと立てて軸足となる左足の股関節にきっちりとタメを作るようにしていることが見てわかる。テイクバックを取るような動きもほとんどなく、下半身の力を上手く使った洗練されたシンプルなフォームでボールを捉えていた。
強打のセカンドへの第一歩を踏み出した黒川の成長していく姿をこれからも追いかけていきたい。