東洋大姫路高校OBの原樹理と松葉貴大が2日連続勝利! 甲斐野央はまもなく実戦復帰
甲斐野央(福岡ソフトバンク)
先発ローテーションの柱になる可能性を大いに秘めた男が帰ってきた。ヤクルトの大卒5年目・原樹理である。
7月21日のDeNA戦で399日ぶりに一軍のマウンドに登った原。初回に3点を失い、その後も毎回のように走者を許す苦しい内容だったが、5回3失点で今シーズン初勝利をマークした。翌日に登録を抹消されなかったことからも、翌週も再び先発を任されることが濃厚だ。
ヤクルトはここまで上位争いをしながらも、先発投手陣には不安を抱えていただけに原にかかる期待は大きい。そんな原は東洋大姫路高校の出身だが、同校のOBで原の3学年先輩にあたる松葉貴大(中日)も今シーズン復活を遂げようとしている。
原が復活の白星を挙げた翌日、松葉は巨人戦に先発する。その試合で松葉は、7連勝中と勢いのあった巨人打線を翻弄。6回を投げ無失点、被安打4の好投で今シーズン2勝目をマークしたのである。
松葉は2012年にドラフト1位で大阪体育大からオリックスへと入団。入団2年目となる2014年に8勝1敗、防御率2.77と結果を残したものの、以降は目立った成績を残すことができず、昨シーズン途中にトレードで中日へとやってきた。
移籍初年度となる昨シーズンは、1試合の登板で防御率10.13と結果を残せなかったものの、今シーズンはここまでの2戦2勝。防御率も0.79と見違えるような成績を残している。チームを見渡すと、思うような成績を残せていない先発投手が多いなか、まさに救世主のような働きである。
原と松葉に加え、東洋大姫路高校OBの現役NPBプレーヤーはもうひとりいる。ソフトバンクの甲斐野央である。2018年ドラフト1位で東洋大からソフトバンクへと入団した回のは1年目からフル回転。11月には日本代表にも選出されプレミア12を戦ったほど。
その反動もあるのか、現在は右肘を痛めリハビリ中だが、7月中には二軍で復帰し、8月下旬に一軍昇格見込みとの報道がでている。先輩である原と松葉が復活しつつある。そんな先輩たちの背中を追いながら、甲斐野も元気な姿でマウンドに戻ってくることを期待したい。
<東洋大姫路高校OB>
※2020年NPB所属
松葉貴大(東洋大姫路高→大阪体育大→2012年オリックス1位)※現在は中日
原樹理(東洋大姫路高→東洋大→2015年ヤクルト1位)
甲斐野央(東洋大姫路高→東洋大→2018年ソフトバンク1位)
(記事:勝田聡)
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