2年連続ゴールデングラブ賞の名手・源田壮亮ら1軍選手たちから学ぶ守備の極意 「次」を意識したプレーをすることにあり!
源田壮亮選手(埼玉西武ライオンズ)
パ・リーグ2連覇を達成した埼玉西武ライオンズ。昨年はチーム打率.265、本塁打174本など攻撃面では他を圧倒する内容だったが、防御率パ・リーグ最下位の4.35を記録した投手陣を中心としたディフェンス面に課題が出てきた。
第1クール最終日となった4日、日南市南郷スタジアムでキャンプをする埼玉は午前中にノックや投内連携などの守備をメインにメニューを実施した。しかし、ショートには名手・源田壮亮がおり、ユーティリティープレーヤー・外崎修汰、俊足の金子侑司とタレントは揃っている。
彼らの動きを見ていると気づかされることがある。それは「次」を意識した捕球ということ。当たり前だが、打球を処理して終わることは少ない。ほとんどが「次」のプレーを想定して動くが、目の前のプレーに精一杯になってしまうこと球児が多い。
しかしプロは「次」の送球を考えて足を運び、捕球態勢をとる。たとえ逆シングルとなっても、軸足に重心を乗せて次のステップへスムーズに移る。この一連の動きが滑らかなのがプロのレベルだと肌で実感した。
他にも二遊間の連携の掛け声など、必要な声をはっきりと大きく出すのも印象的。必要な声を正確に仲間に伝える。ただ声を出すわけではない。また、外野のバックホームもコースを外すことなく、送球をワンバウンドさせる場所もほぼ一定。随所に1軍レベルの高さをグラウンドから感じさせた。
また投手陣も第2クールからの実践に備えて投内連携の数を増やしたり、バッティングピッチャーを務めたりと調整のペースを上げてきた。実際にバッティングピッチャーを務めた齋藤大将は、「今日が対バッターは初めてでしたので、6割程度でバランスを重視しました。第2クールからは実戦ですので、調整を進めていきたいです」と語る。
その上で投げ込んで、齋藤投手は調整を進めている。
「今は球数を増やしている時期。ですので、終わった後も反省を兼ねてブルペンで投げました」
他の投手陣は4日、長距離ランのメニュー。タイム設定をして心拍数を上げる、さらにゴムチューブを使ったパワートレーニング系のメニューをこなした。5日はオフ、6日からは第2クールに突入する西武。熾烈な1軍争いが過熱していく。
(記事=編集部)