News

【動画】坂本勇人ら強打者を育て上げる伝道師・金沢 成奉監督。強打の神髄は『ラインバッティング』にあり

2020.05.05

 神宮大会で準優勝を果たした健大高崎は、秋のベンチ入り選手を対象にすると、83試合で56本塁打という強打が持ち味の1つであることを紹介した。その裏側にあったのは、「モリフメソッド」で有名な盛岡大附だったが、厳密に見ていくと「モリフメソッド」の根幹を伝えたのは、坂本勇人などを教え子に持つ明秀日立の金沢 成奉監督である。

 今回は2018年に掲載した明秀日立の野球部訪問から、強打者育成の秘密を見ていく。

 金沢監督の打撃理論の大きな特徴は『ラインバッティング』と呼ばれるもの。これは上からバットを最短距離でボールまで出すのではなく、ボールの軌道にバットの軌道を合わせるということ。上から出すとボールを点でしか捉えられないが、『ラインバッティング』を意識すると面で捉えることができるメリットがある。

 その一方で『ラインバッティング』を意識することでバットがアッパー気味になる問題があるが、明秀日立盛岡大附では「フライアウトを仕方ない」と割り切らせている。この割り切りも強打のチーム作りの第一歩なのだ。

 さらに面で捉えることを可能にするのが、『割り』だ。前の足をステップすると同時に、バットを引いて距離を作ることが『割り』だが、明秀日立では、三拍子のリズムを意識するなど様々な取り組みをすることで強打のコツを選手たちに叩き込んでいる。

 現在ではフライボール革命なる、ボールに強烈なバックスピンを掛けて長打を打つ理論も広まっている。明秀日立、そして金沢監督はその先駆けともいえるが、実際の練習の模様やラインバッティングにおける大事なポイントや、割りを作るコツは動画を見てもらいたい。

(動画を見る)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.25

【静岡】夏のシード16校が決定、聖隷クリストファー、常葉大菊川はノーシード<春季県大会>

2024.04.25

捕手から最速152キロ右腕へ。村上泰斗(神戸弘陵)は“球界人気理論”を生かしたマエケン流フォームでドラフト候補へ急成長!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.25

【春季四国大会逸材紹介・徳島編】阿南光にエース吉岡 暖を支える「もう1人のドラフト候補」 徳島商は春季大会チーム最多打点をあげた「恐怖の6番打者」

2024.04.25

【群馬】健大高崎、前橋育英などがベスト8進出! 桐生第一は渋川青翠に敗れ夏ノーシードに<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!