近江高校硬式野球部の多賀章仁監督の「監督30周年および還暦を祝う会」が11日に彦根市内のホテルで行われました。

 多賀監督は1959年生まれ。平安高校から龍谷大学を経て、1982年から龍谷大学コーチ。翌83年から近江高校コーチを務め、89年に監督就任。以来30年に渡って指揮を執っています。近江で監督として春5回、夏13回の甲子園出場。2001年には準優勝を果たしました。現在のプロ野球選手では、中日ドラゴンズの小熊 凌祐投手、阪神タイガースの植田 海内野手、横浜DeNAベイスターズの京山 将弥投手が教え子です。

  そんな多賀監督を祝う集いに、プロアマ合わせて球界関係者約150人が集まりました。プロからは小熊投手や、阪神、中日のスカウト。大学からは去年の大学選手権で準優勝をした佛教大学の田原完行監督や、神宮大会準優勝の関西大学・早瀬万豊監督、母校の龍谷大学・杉森実監督など。高校野球では大垣日大の阪口慶三監督、東邦の森田泰弘監督、龍谷大平安・原田英彦監督、いなべ総合・尾崎英也監督などです。

 会の冒頭では近江高校吹奏楽部が、「栄冠は君に輝く」や、同校チャンステーマの「 Fire Ball 」などを演奏。中盤には教え子で武人画師の、こうじょう雅之さんが墨絵ライブアートパフォーマンスを披露しました。

30年間の監督人生を振り返るVTRでは、92年に監督として甲子園初出場時の若かりし頃の映像などが流れ、出席者は食い入るように見つめていました。

 学生時代からの友人代表として挨拶した佛教大学の田原監督が、「多賀監督には3つの特徴があって、1つは勝負師である。2つ目は、いびきがすごくて、7秒以内に寝られる。3つ目は周りが見えなくなるくらいの集中力のすごさ」を、ユーモアを交えながら披露し、会場の笑いを誘いました。

還暦ということで、日本野球連盟役員で報徳学園、慶應義塾大学、中山製鋼で監督を務めた福島敦彦さんから赤いユニフォームがプレゼントされました。

 最後は長女の多賀阿沙奈さんが「お父さん、お疲れ様。そしておめでとう。こんなに大勢の方にお祝いされているお父さんの姿を見て、幸せに、誇りに思います」と言葉を詰まらせながら挨拶して花束を贈呈すると、多賀監督も「私ごときのために、たくさんの皆様にお集まりいただき、心より御礼申し上げます」と涙ぐみながら挨拶をしました。さらに、「僕はのめりこんだら突き進むタイプなので、もしお酒を飲めていたら体を壊してこんなに祝っていただけなかったと思います。これからも皆様にお世話になることばかりですが、盛大にお祝いいただき、また頑張ろうという気持ちになりました」と感謝の言葉で締めくくりました。

今夏は3年連続の甲子園出場を目指す近江。選手の活躍とともに、多賀監督の采配にこれからも注目です。

(取材=松倉 雄太

関連記事
土田龍空(近江)「誰もが絶賛する遊撃守備はいかにして形付けられたのか?」
高校、大学合わせて8名の日本代表を含め73名が学生野球表彰選手に受賞!
投手の肩や肘をいかに守るか!東京都高野連の指導者研修会で専門医が講演