バスケ界のレジェンド折茂が引退を表明!プロ野球でいうと誰世代?
レジェンドがひとりシーズン終了後にユニフォームを脱ぐことを発表した。と言ってもプロ野球の話ではない。バスケットボールのBリーグ・レバンガ北海道の選手兼代表・折茂武彦である。折茂は2019−20年シーズンを最後とし、現役を引退するという。
日本のバスケットボール界に多大なる影響を与えてきた折茂は、1970年生まれの49歳。プロスポーツの世界においてはレジェンド的な存在だ。さて、折茂は野球界だとどのような選手と同世代になるのだろうか。
1970年生まれ世代(1970年4月2日〜1971年4月1日生)が、高校3年生となったのは1988年のこと。結果的に昭和最後となるこの年の全国高校野球選手権大会で優勝したのは広島商だった。現時点においては広島商にとって最後の全国制覇でもある。
同年のドラフト会議で指名された高卒選手では4人(※)が1位指名を受けている。谷繁元信(江の川高校→大洋)、前田幸長(福岡第一高校→ロッテ)、今中慎二(大阪桐蔭高校→中日)、川崎憲次郎(津久見高校→ヤクルト)だ。全員がプロ入り後も実績を残しており、結果的に当たり年だったと言えそうだ。
その他にも赤堀元之(静岡高校→近鉄4位)、江藤智(関東高校→広島5位)らがプロ野球の世界でも活躍することになる。
その後、プロ入りをすることになる大卒、社会人組も有望な選手が多かった。ヤクルトで活躍した伊藤智仁、宮本慎也。プロ入り後に投手から野手へ転向し名球会入りを果たした石井琢朗(元・広島ほか)も同期にあたる。
1971年の早生まれ組では真中満(元・ヤクルト監督)や豊田清(元・広島ほか)もこの世代だ。
名球会に入ったのが谷繁、宮本、石井と3人おり、今だから言えることだが大豊作の世代だったことがわかる。
とはいえ、全員がすでに現役を引退しており、すでに指導者をはじめその他の道を歩んでいる。谷繁と真中はNPBで監督も務めたほど。
そんな彼らと同世代の折茂が、競技は違えどプロの世界で現役選手として活躍している。まさにプロ野球における山本昌(元・中日)のような存在と言えるだろう。最後のシーズンも怪我なく元気に戦ってほしいものだ。
<1970年世代の主な選手>※1970年4月2日〜1971年4月1日生
1970年世代の石井琢朗
川崎憲次郎
谷繁元信
真中満
宮本慎也
赤堀元之
石井琢朗
前田幸長
豊田清
江藤智
伊藤智仁
今中慎二
佐伯貴弘
山之内健一
渡邉博幸
今関勝
波留敏夫
※神崎工業高校の中込伸は1学年上にあたり、阪神の球団職員のためのぞく。
文=勝田聡