9月15日、秋季神奈川県大会4回戦。桐光学園vs慶應義塾の一戦は3対1で桐光学園が勝利し、ベスト8進出を決めた。

 慶應義塾の先発マウンドに登ったのは前田 晃宏(1年)。広島東洋カープでは大打者として活躍した前田智徳さんの次男だ。前田は、緩急を生かした頭脳的なピッチングができる好投手だった。

 走者がいないときでもセットポジションで始動し、左足をすぐに下ろして、右腕がなかなか出てこないフォーム。ストレートの球速は常時125キロ前後で、最速130キロも数球のみ。それでも、タイミングをずらしながら、巧打者揃いの桐光学園打線を封じる。非常に大きかったのは110キロ前半のチェンジアップ。上半身を鋭く振って勢いあるフォームに対し、このチェンジアップはなかなかホームベースに到達しない。腰砕けになって空振りを繰り返す姿が見られた。

 前田は走者を出しながらも粘り強いピッチングを見せ、5回まで無失点、5奪三振のピッチング。

 しかし6回裏、四球3つ出して、二死満塁から逆転の走者一掃の適時二塁打を打たれ、逆転を許し、マウンドを降りた。

 しかし打者心理を読んだ投球術は見事だった。

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