存在感を見せる智辯学園OBの2選手 甲子園での苦杯を糧にさらなる飛躍を
智辯学園時代の岡本和真(右)と廣岡大志(左)
8月10日、読売巨人軍はヤクルトスワローズを8対4で下し、これで引き分けを挟んで3連勝を飾った。このカードはここまで読売ジャイアンツが2連勝としているが、この2戦で存在感を見せているのが、智辯学園OBの二人の選手だ。
今や読売巨人軍の4番に成長した岡本和真は、9日の試合で2本塁打4打点と大暴れを見せて勝利に貢献。特に8回に放った第21号の同点スリーランは、チームに大きな勢いをもたらした。
また岡本の1学年下に在籍していた廣岡大志も、調子を上げてきている。
9日の試合では4回に第4号のソロホームランを放つと、10日の試合でも3回に第5号のツーランホームランを放つ。今シーズンはここまで打率1割台と苦しんでいるが、それでもここ5試合では打率.286と復調の気配を見せている。
岡本と廣岡は共に智辯学園の主軸として活躍したが、中でも特に印象深いのが2014年の第95回選手権大会1回戦の明徳義塾戦だ。1回戦屈指の好カードと呼ばれた試合で、岡本は4番一塁、廣岡は7番三塁で先発出場した。
明徳義塾のエースには、大会屈指の好投手・岸潤一郎(現徳島インディゴソックス)がおり、智辯学園の打者は序盤から決定打を出せずにいたが、そんな中でも岡本と廣岡はしっかりと結果を出した。
岡本は2安打1打点を挙げ、投手としてもリリーフのマウンドに上がった。また廣岡も、6点差を追う9回にソロホームをを放って一矢を報いる打撃を見せた。
試合は10対4で明徳義塾が勝利し、智辯学園ナインは苦杯を味わったが、それでも岡本と廣岡は現在の活躍も頷ける存在感を見せた。
もちろん岡本には、これから未来の巨人軍を背負うだけの活躍が求められ、廣岡もまだまだ発展途上の選手だ。高校時代に嘗めた苦杯を糧に、これからも日本プロ野球界を盛り上げて欲しい。