トレード移籍の古川侑利に期待! 佐賀県出身者は少数精鋭!?
巨人の和田恋と楽天の古川侑利による交換トレードが成立した。和田は大砲候補として期待されていた右の外野手。一方、古川は右の先発ローテーション候補であり、昨シーズンは4勝をマークしていた。ともに1995年生まれの23歳で同い年。これからの活躍に期待がかかる存在であることは間違いない。
緒方孝市、辻発彦と優勝監督が佐賀県出身
佐賀商業出身の田中豊樹(日本ハム)
そんな古川は佐賀県の有田工業高校出身だ。2013年には全国高校野球選手権大会に出場。この大会が同校にとって初めての甲子園でもあり、2018年終了時点では唯一の全国大会となっている。2回戦で敗れたものの、エースで4番だった古川は、一部のプロスカウトから注目を浴びる存在だった。
同年のドラフト4位で楽天入りを果たすと、1年目から一軍で登板。昨シーズンまでに31試合の登板で4勝9敗、防御率4.33と今後に期待できそうな成績を残していたのである。
今シーズンは8試合の登板で1勝2敗、防御率6.34と結果はでていない。しかし、トレード相手である巨人戦では6回途中1失点の好投を見せていたのはおもしろい。
さて、プロ野球界において佐賀県出身といえば、広島の緒方孝市監督、西武の辻発彦監督が有名だ。オープン戦では佐賀県で両チームの試合が組まれるほどでもある。
現役選手で見ると厳木高校出身の宮﨑敏郎(DeNA)や三養基高校出身の濵口遥大らが主戦力としてチームを引っ張っている。その他には佐賀工業高校出身の山田遥楓(西武)、佐賀商業高校出身の田中豊樹(日本ハム)、佐賀学園高校出身の實松一成(日本ハム)が名を連ねる。
また高校は福岡県の筑陽学園高校に進学したが、長野久義も佐賀県三養基郡出身である。
九州地区で強豪校ひしめく福岡県や沖縄県と比べれば、プロ野球選手の輩出は多くない。しかし、少ないながらも現役監督がふたりおり、タイトルホルダーやローテーション投手も存在している。まさに少数精鋭といったところだろうか。
古川も同郷の先人たちと同じように名前を残すことができるだろうか。新天地での活躍に期待がかかる。
<今シーズン成績>
古川侑利(楽天)
8試合/1勝2敗/38.1回/奪三振31/与四球21/防御率6.34
※数字は2019年7月10日終了時点
(取材・勝田 聡)
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