通訳なしで海外でプレーする方法とは?!
今年からマリナーズに移籍した菊池雄星投手(写真は埼玉西武時代)
先日、シカゴ・カブスのダルビッシュ有投手が、通訳なしで取材に対応したことが話題になった。
英語力のさらなる向上を目的としており、その姿勢と流暢な英語力から、辛辣で知られるシカゴの記者からも拍手や「ブラボー」の声が上がった。
また、今期からメジャーリーグに挑戦する菊池雄星も、記者会見で流暢な英語を披露して注目を浴びている。
過去を振り返ってみると、通訳なしでメジャーリーグでプレーした日本人選手は意外と多い。
エンゼルスやマリナーズで活躍した長谷川滋利氏や、レッドソックスなど複数の球団で活躍した大家友和氏。また、日本プロ野球を経由せずにメジャーリーガーとなったマック鈴木氏、抜群のキャラクター性でメジャーリーグの人気者となった川崎宗則氏なども、通訳なしで首脳陣やチームメイトとコミュニケーションを取り、メジャーリーグの猛者たちを相手にしてきた。
啓明学園の芦沢真矢監督
では実際に通訳をつけずに、異国の地で野球をすることは可能なのか。
元プロ野球選手で、引退後は台湾でもコーチを務めた芦沢真矢氏(啓明学園監督)は次のように語る。
「僕は選手たちとよく飲みに行ったり、ゲームをしたりしていました。そうやって普段からコミュニケーションを取っていれば何とかなりますよ」
メジャーリーグ時代の川崎宗則氏も、積極的にチームメイトと談笑したり、メモ帳を持って質問する姿が印象的だった。
何よりもまず大事なのは、積極的に英語を話そうとする姿勢を持つことなのだろう。野球に限らず、海外で過ごす機会がある方は、是非実践していただきたい。
文:栗崎 祐太朗