高校野球で得た収入は、何に使用されているの?
今夏の第100回全国高等学校野球選手権記念大会の剰余金から、1億5000万円が「高校野球200年構想」に充てられることが決まりましたが、具体的な目標と事業例を紹介します。
来年3月までの今年度は、すでに実施されたものを含め、約120の事業が全国で展開されます。日本高等学校野球連盟、朝日、毎日両新聞社の「高校野球3者」が主体になるものと、都道府県の高等学校野球連盟が主体になるものの2種類あって、それぞれに事業計画書を出して、「高校野球200年構想推進基金」をどう使うかがその都度決まっていくという仕組みです。
都道府県単位では、先日、山梨でベースボールフェスティバルが行われました。
また東京では、12月1日から来年1月末にかけて、各校で就学前児童や小学低学年向けのティーボール教室が開催されます。この日程は、東京都高野連のHPにも掲載されています。
京都では社会人野球の日本新薬の選手が、高校野球部の選手を教える、冬季トレーニング講習会が何年も前から行われており、今年は11月25日に、わかさスタジアム京都で行われました。同じ日には、部長監督研修会、医科学サポート、マネージャー研修会が実施されています。
これも「高校野球200年構想」事業例にあたりますね。時期的には、試合がないアウトオブシーズン期間中の行事が多くなりますが、暖かいシーズン中にも何ができるかを各地で模索されています、
日本高野連、朝日、毎日の「高校野球3者」が主体になるものでは、今年3月の選抜大会前に行われたキッズフェスタです。7月は残念ながら台風の影響で中止になっていきましたが、「今後も継続していきたい」と主催者は話します。
200年構想と言えば長く感じ、『目の前の課題に向けるべきだろう』という声も一部では聞こえますが、まずは一歩、一歩。それが、いずれは200年に向けて繋がる。
そう思えば目の前の課題→200年ということになるのではないでしょうか。
「高校野球200年構想」の根本は、甲子園に足を運んで観戦されるお客様です!
取材=松倉 雄太