豪快な打撃だけではなく、技ありの一打もあり伊藤裕季也(立正大)!右方向へマルチヒット!
伊藤裕季也(立正大)
豪快な打撃だけではなく、技ありの一打もあり伊藤裕季也(立正大)!右方向へマルチヒット!
横浜DeNA2位指名の伊藤裕季也(4年・日大三)が長打だけではない一面を見せた。準決勝の関西国際大戦では、第1打席でライト前ヒット、最終打席では右方向寄りセンター前ヒットと、4打数2安打の活躍。豪快な決勝本塁打を見せた九州共立大戦と違って、この試合では右方向。伊藤は言う。
「前回の試合で引っ張った打球が多かったので、相手もそう来ると思ったはず。だから逆方向を狙った」
また、関西国際大の先発・森國広太は右サイドスローだからこそ右方向への狙いが強まった。伊藤は投手のタイプに合わせたボールの待ち方を行う。サイドに対してはどういう待ち方をするのか。
「右サイドの投手はスライダーを軸にする投手が多いので、スライダーを逆方向へ打ち返すことをイメージしています」
第1打席は森國のスライダーをとらえてライト前ヒット。チャンスを広げた。伊藤は「僕は技術で打つ選手ではないので、「頭」で打つ選手」だという。だが、相手、試合状況に合わせて打撃スタイルを転換して、結果を残す。これは立派な技術といっていいのではないだろうか。改めて伊藤の打撃の引き出しの広さを感じる一戦だった。
ついに決勝戦を迎える。チーム始動時から日本一を奪うことだけを考えてきた。決勝戦では挑戦者のつもりで臨む。
「絶対に勝たないといけないと思うと、背負い込んでしまうところがあるので、あくまで僕たちは挑戦者のつもりで、目の前の戦いをしっかりと戦っていきたいと思います」
メンタリティの部分もしっかりとしている。2009年以来の日本一へ向けて、環太平洋大学の投手陣を攻略し、頂点に立つ。
■開催期間:2018年11月9日~11月14日
■試合日程・応援メッセージ
第49回 明治神宮野球大会