緊急時の対応がその後を左右。準備しておきたい応急処置グッズ、知識とは?
死球に限らず、事故はいつでも起こり得る。備えは万全に!
緊急時の対応がその後を左右。準備しておきたい応急処置グッズ、知識とは?
千葉ロッテマリーンズのドラフト1位・平沢 大河選手(仙台育英)が頭部への死球で病院へ、というニュースに心配したファンは多かったと思います。
幸いにも平沢選手はすぐに起き上がることができ、病院の検査でも「頭部打撲」と診断を受け取りあえずは一安心というところですが、頭部への衝撃は怖いもの。脳震盪の症状などは今のところ見られないようですが、今後も経過をみつつ、予防措置も取ってもらいたいですね。
さて、今回のケースでは、事故が起こった後片足立ちをさせ平衡感覚を確かめるなどし、その後すぐさま病院へ直行するなど素早い対応がとられました。みなさんは、部活中仲間に同じことが起きたら冷静に対処できるでしょうか?また、対処するための道具は準備されているでしょうか?
どんなに注意を払っていても、練習や試合をしていれば事故やケガは起こりうること。
実際に治療は医師等の医療関係者にお任せしなければなりませんが、現場でいかに素早く的確に対処できるかで、その後の治りの早さが変わってきます。大切な仲間、そして自分自身を守るためにも、応急処置の方法やそれに伴う必要な道具を準備しておきましょう。
高校野球ドットコムでは、準備しておきたい応急処置グッズをまとめています。記事の最後にはリストもついていますので、プリントアウトして部室に貼ったり、救急箱に入れて定期的に確認するのがオススメです。
佼成学園での講習の様子
また、道具を使いこなすため、あるいは道具がない時に備え、知識を身に付けておくことも大切です。
例えば、死球などで体のどこに衝撃を受けたら、どう対処すればいいの?ランニング中、仲間が突然倒れたら?
サッカー元日本代表・松田 直樹選手が練習中に倒れ息を引き取るという出来事があって以来、心肺蘇生法(CRP)について関心が高まりました。佼成学園の野球部も講習を受け気持ちを引き締めるなど、全国各地の高校で講習が導入されているようです。講習を受け知識を身に付けた仲間がいたから、部活中の事故から生還したという高校生も全国各地で報告されています。裏を返せば、事故は身近なものなのです。
トレーナーや医療関係者のように完璧な知識を持つ必要はもちろんありません。ただ、どういうケースがあるのだろう?と考え事例を知っておくということが、いざという時に命を、そして選手生命を救うのです。