日比谷元樹投手(3年=慶應義塾)

 夏の甲子園が終わり、高校野球界は次第に新チームやU-18代表の動向、そして来る10月20日のドラフト会議に注目が徐々に移り始めている。毎年、ドラフト会議では1位指名はもちろんだが、どんな「原石」が指名されるのかということも注目が注がれる。

 地方の逸材、独立リーグなど全国には隠れた「原石」は多いが、特に多く眠っているのは大学準硬式。地方大会で敗れたような選手はもちろん、故障や学業との両立を目指して進んだ選手や、甲子園を経験した逸材もいるなど、様々な道のりを経た球児たちがプレーしているカテゴリーだ。

 そこにいる将来性豊かな選手が慶應義塾大の日比谷 元樹投手(3年=慶應義塾)である。

 最速149キロを計測する剛腕で、一躍脚光を浴びる。関係者曰く、硬式球と比較すると、準硬式は縫い目が指先にかかりにくいことで5キロほど球速は劣るという。つまり、日比谷の直球は150キロ前後をマークできるポテンシャルがあることを示している。

 高校時代は136キロ右腕で控え投手だった。さらなる高みを目指して大学1年間は硬式野球をしていたが、大学準硬式の熱量に心打たれて転向した。自ら考える練習方針に加え、「全員が全力で野球に打ち込む環境がある」ことで13キロの球速向上にもつながったという。

 まだ3年生。これからどんな投手になるのか、卒業までの成長を楽しみにしたい。

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