
習志野時代の宮内 和也
社会人の強豪・NTT東日本は勇退者を発表。その中に宮内 和也内野手(習志野出身)の名前があった。
2011年の高校球界を代表する遊撃手として大活躍。抜群の野球センスがあり、一発を打てる長打力、軽快な遊撃守備、機敏な走塁と、走攻守すべてにおいて揃っていた。野球センスを発揮したのが、2011年夏甲子園の静岡(静岡)戦。宮内は見事なホームスチールを決め、観客を沸かせた。この場面について高校3年時のインタビューでこう答えている。
「(相手投手の)1球目を見て、『行けるんじゃないか』と思ったときに(盗塁の)サインが出ました。以前からフォームが大きいなと思っていて、実際に三塁に立ったときに確信しました」
この夏の甲子園ではベスト8入りし、高校日本代表も経験した。卒業後は明治大に進学。4年間で、52試合に出場し、23安打を記録。NTT東日本では、7年間プレーした。
プロ入りはできなかったが、これまで習志野の選手を取材したなかで、まさに「習志野野球の申し子」とも言える選手であった。第二の人生でも活躍を期待したい。