ルーキーの打席数トップは、独立L出身でオリックス育成4位の外野手
徳島インディゴソックス時代の茶野篤政外野手
プロ野球の開幕から1ヶ月以上が過ぎ、各球団ともに30試合以上を消化した。そのなかで今シーズンも多くのルーキーたちが新戦力として1軍で起用されている。
さて、現時点では誰に1軍でのチャンスが多く与えられているのだろうか。今回はルーキーの打席数ランキングを確認してみた。
ルーキーで、もっとも打席数が多いのは154打席のオリックス・茶野 篤政外野手(岐阜中京出身)だ。茶野は育成ドラフト4位で指名を受け、四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスからオリックスに入団した外野手。春季キャンプ、オープン戦と結果を出し開幕前に支配下登録されると、開幕1軍どころかスタメンを奪取する。
開幕戦では8番だったものの、その後は1番を任されるなど36試合に出場し打率.297(138打数41安打)の成績を残し打率ランキングでも4位に入っている。
茶野に続くのが中日・福永 裕基内野手(天理出身)。福永はドラフト7位で指名を受け日本新薬から中日に入団。開幕1軍を勝ち取ると二塁手のレギュラーを手中に収めた。ここまで29試合の出場で打率.297(101打数30安打)はリーグ12位だ。
規定打席には到達していないものの西武・児玉 亮涼内野手(文徳出身・ドラフト6位)も、ここまでちょうど100打席に立っている。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で負傷した源田 壮亮内野手(大分商出身)が離脱しているなかで奮闘中。守備に定評がある選手だが、打撃でも打率.239(92打数22安打)とまずまずの成績を残している。
以下、日本ハム・矢澤 宏太投手(藤嶺藤沢出身・ドラフト1位)と、DeNA・林 琢真内野手(東邦出身・ドラフト3位)と続く。二刀流としても話題の矢澤は1軍での登板はまだない。しかし右翼手を中心に外野3ポジションで起用され、打率.203(64打数13安打)の成績を残している。林は打率.146(48打数7安打)と打撃面では苦戦しつつも一塁手を除く内野3ポジションで守備固めとして起用されるなど、ユーティリティー的な役割を全うしている。
現時点で規定打席に到達している茶野と福永のふたりはシーズン最後まで走り抜くことができるだろうか。
<ルーキーの打席数ランキング>
154打席 茶野 篤政(オリックス)
112打席 福永 裕基(中日)
100打席 児玉 亮涼(西武)
73打席 矢澤 宏太(日本ハム)
56打席 林 琢真(DeNA)
※数字は2023年5月15日終了時点
(記事=勝田 聡)