日本ハムでは、ここ2年の育成ドラフトから支配下登録はゼロ
高校時代の速水 隆成(桐生第一)
昨年10月に行われた育成ドラフト会議では57名の選手が指名された。すでに新人合同自主トレも始まりプロ野球選手としての第1歩を踏み出しつつある。
さて、コロナ禍に見舞われた2020年以降の育成ドラフトで指名された選手たちは、どのような状況なのだろうか。球団ごとに状況を確認していきたい。
BIG BOSS改め新庄剛志監督で2023年シーズンに臨む日本ハムは、昨年のドラフト会議で4名の育成選手を獲得した。なかでも育成3位のカナダ出身・山口 アタル外野手(ブリタニア高→テキサス大学タイラー校)は、逆輸入選手として話題を呼んだ。すでに来日しており、春季キャンプへの準備を着々と進めている。
2020年からの2年で、日本ハムは育成ドラフトで合計6名の選手を指名した。しかし、2020年育成1位の松本 遼大投手(花巻東出身)が昨シーズン2軍で22試合に登板し25.1回を投げ、防御率2.84の成績を残しているのが目立つくらいで、誰も支配下登録を勝ち取ることができてない。
また、2021年育成2位の速水 隆成捕手(桐生第一→群馬ダイヤモンドペガサス)は1年目を終えた段階で自ら現役引退を選択。チームを去った。
とはいえ育成ドラフトから支配下登録への道が閉ざされているわけではない。その前年にあたる2019年の育成ドラフトで指名した3人は、いずれも2年目終了時点までに支配下登録され1軍での出場機会があった。
今年のルーキーはもちろん、2020年、2021年育成ドラフトで指名された選手たちも今シーズン中に支配下登録を勝ち取ることに期待がかかる。
◎日本ハム育成指名選手
※2020年〜2022年
<2020年>
1位:松本 遼大(花巻東/投手)
2位:齊藤 伸治(習志野→東京情報大/投手)
<2021年>
1位:福島 蓮(八戸西/投手)
2位:速水 隆成(桐生第一→群馬ダイヤモンドペガサス/捕手)
3位:柳川 大晟(九州国際大付/投手)
4位:阿部 和広(平塚学園/外野手)
<2022年>
1位:藤田 大清(花咲徳栄/外野手)
2位:中山 晶量(鳴門→明治大→四国IL徳島/投手)
3位:山口 アタル(ブリタニア高→テキサス大学タイラー校/外野手)
4位:山本 晃大(佐久長聖→関西学院大→BC信濃/投手)
(記事=勝田 聡)