
高校時代の佐藤 奨真(関東一)
昨年10月に行われた育成ドラフト会議では57名の選手が指名された。すでに新人合同自主トレも始まりプロ野球選手としての第1歩を踏み出しつつある。
さて、コロナ禍に見舞われた2020年以降の育成ドラフトで指名された選手たちは、どのような状況なのだろうか。球団ごとに状況を確認していきたい。
吉井理人新監督体制となったロッテは、昨年のドラフト会議で4名の育成選手を指名した。そのいずれもが高卒の選手。少し時間をかけて育てていくことになりそうだ。
ロッテの近年の育成ドラフト指名選手を見ると、2020年に指名された4人のうち3人が支配下登録されている。
育成2位の小沼 健太投手(東総工高→BC茨城)と同4位の佐藤 奨真投手(関東一→専修大)のふたりは開幕前の3月に支配下登録された。
小沼は中継ぎとして21試合に登板。1勝1敗1、1ホールド、防御率6.04の成績を残した。
佐藤は一時、先発ローテーションにも入り11試合(先発9試合)に登板し2勝6敗、防御率4.64。今シーズンは先発ローテーション入りを目指すことになる。
野手の山本 大斗外野手(開星)はシーズン開幕後に支配下登録された。1軍での出場は2試合のみで、初安打は生まれていない。しかし2軍では12本塁打。またフェニックスリーグでも4本塁打を放ち長打力をアピールした。まずは1軍で初安打を放ちたい。
一方で昨年のルーキーである2021年ドラフト組の4人は支配下登録を勝ち取ることができていない。2年目に飛躍した2020年ドラフト組と同じように春季キャンプからアピールしたい。
◎ロッテ育成指名選手
※2020年〜2022年
<2020年>
1位:谷川 唯人(立正大淞南/捕手)
2位:小沼 健太(東総工→BC茨城/投手)※2022年開幕前に試合下登録
3位:山本 大斗(開星/外野手)※2022年開幕後に試合下登録
4位:佐藤 奨真(関東一→専修大/投手) ※2022年開幕前に試合下登録
<2021年>
1位:田中 楓基(旭川実/投手)
2位:速水 将太(日本ウェルネス筑北→至学館短大→富山GRNサンダーバーズ/内野手)
3位:永島田 輝斗(立花学園/投手)
4位:村山 亮介(幕張総合/捕手)
<2022年>
1位:吉川 悠斗(浦和麗明/投手)
2位:白浜 快起(飯塚/投手)
3位:勝又 琉偉(富士宮東/内野手)
4位:黒川 凱星(学法石川/内野手)
(記事:勝田 聡)