DeNAでは3年目コンビの森と蝦名がブレーク候補
高校時代の森 敬斗(桐蔭学園)
開幕から2ヶ月が過ぎセ・パ交流戦が始まった。今シーズンも多くの”新顔”が1軍で結果を残しブレークしようとしている。昨シーズンまでの実績はないものの、今シーズンここまで結果を残しブレークしつつある選手を各球団ごとに振り返ってみたい。
DeNAは開幕前からブレーク候補筆頭として名前を挙げられていた2019年のドラフト1位・森 敬斗内野手(桐蔭学園出身)が注目されている。
春季キャンプでもアピールしていたが、オープン戦で右太もも裏の肉離れと左足首の捻挫を発症しそのまま離脱。開幕は2軍で迎えることになった。その後もリハビリを続け、傷が癒えた5月17日に2軍戦で復帰すると、そのおよそ2週間後となる6月3日に1軍へと合流した。
ここまで、まだスタメン起用はなく途中から2試合の出場だが、そのなかで2打席に立ち、1打数1安打、1四球とさっそく結果を出している。遊撃の守備も無難にこなしており、負傷した箇所の影響はなさそうだ。
遊撃のポジションはここまで大和内野手(樟南出身)が36試合、柴田 竜拓内野手(岡山理大附出身)が16試合で、スタメン起用されてきた。その争いに森も加わっていくことになりそうだ。
その他では大卒3年目の蝦名 達夫外野手(青森商出身)もブレークの兆しが見られる。1年目、2年目はいずれも打率1割台にとどまり、打席数も20打席程度と結果を残すことができていなかった。
しかし今シーズンはここまで19試合(スタメン8試合)の出場で打率.364(33打数12安打)、1本塁打、OPS.887と結果を出している。
途中出場が多かったが、6月2日のオリックス戦から4試合連続でスタメン起用され4試合連続安打をマーク。そのうち3試合は複数安打と好調をキープしている。オースティン外野手が不在の外野陣のなかでレギュラー候補に躍り出た。
一方の投手ではここまでの成績を見る限り、ブレーク候補と呼べるような存在はいない。しかし池谷蒼大投手(静岡高出身)が1軍で6試合に登板し防御率3.38、2軍でも14試合で防御率2.45と開花の兆しを見せている。現在は2軍で汗を流しているが、このまま結果を出し中継ぎ左腕として1軍昇格、そして定着を目指す。
<DeNAの主なブレーク選手>
森 敬斗(内野手/桐蔭学園高→2019年1位)
蝦名 達夫(外野手/青森大→2019年6位)
※数字は2022年6月5日終了時点
(記事=勝田 聡)