松井秀喜の成績をリアルに比較できる村上宗隆の凄さ!本塁打は村上、打率面は松井が勝る
左から高校時代の松井秀喜と村上宗隆
2021年のセ・リーグMVPとなった村上宗隆選手(九州学院出身)。もはや球界の顔だが、この選手はリアルに松井秀喜氏(星稜出身)の成績が比較できるという恐ろしい打者である。
村上は高卒2年目の2019年に36本塁打を放ち、新人王に輝いた。そして21年は39本塁打を放ち、初の本塁打王も獲得した。松井氏も高卒4年目に大ブレイクし、38本塁打、99打点、打率.314と高次元の成績を残し、自身初のMVPとなった。
2人の高卒4年目までの成績は以下の通り。
村上 412試合 1447打数388安打 77二塁打 2三塁打 104本塁打296打点 打率.268
松井 448試合 1675打数484安打 97二塁打 6三塁打 91本塁打272打点 打率.288
こうしてみると松井氏は打率面や本塁打以外の長打数や安打数が大きく上回っており、村上は松井氏より少ない試合数で松井氏より13本塁打上回る104本塁打を放っている。
数字を並べてみると、ここまで高次元の争いをしていたし、松井氏の巨人時代を見ているものからすれば、リアルに松井氏の数字を比較できる若いスラッガーが現れるのは微塵にも思っていなかった。
松井氏がさらにすごくなったのは99年以降。02年には50本塁打を達成するなど、4年連続で長打率6割以上、打率3割以上を達成している。村上は本塁打はもちろんだが、二塁打の数も増えるともっと手がつけられない打者になりそうだ。この1年も村上の打席が楽しみだ。