News

楽天2軍最多の投球回数は釜田、ルーキー高田孝と藤井の飛躍に期待

2021.12.13

楽天2軍最多の投球回数は釜田、ルーキー高田孝と藤井の飛躍に期待 | 高校野球ドットコム
高校時代の高田孝一(平塚学園)

 2軍では来シーズン以降の戦力を期待されている若手有望株、故障からの復帰を目指すリハビリ段階の主力、そしてベテランと様々な選手がしのぎを削っている。

 そのなかで今シーズンは誰が多くのチャンスを与えられてきたのだろうか。各球団の投球回数上位5人を振り返ってみたい。

 楽天の2軍でもっとも投げたのは釜田 佳直投手(117.2回)だった。2011年ドラフト2位で指名を受け金沢から楽天へと入団した10年目の右腕。1軍では2012年、2016年に7勝を挙げるも故障もあり、それ以外に目立った実績はない。

 今シーズンも1軍ではわずか1試合の登板にとどまり4回5失点と苦しんだ。しかし、2軍ではチームだけでなくリーグ最多の117.2回を投げ7勝(6敗)、防御率2.83と好成績を残している。11年目を迎える来シーズンは1軍での活躍を目指す。

 釜田に続いたのが、平塚学園出身の高田 孝一投手(109.1回)と富士市立出身の藤井 聖投手(81回)のルーキーコンビだった。ドラフト2位の高田は109.1回を投げ6勝(10敗)を挙げた。リーグトップの95奪三振と奪三振能力を見せるも、与四球58はリーグワースト。荒々しさが目立った。1軍では3試合(6.2回)の登板で勝ち負けはなかったが、防御率1.35と結果を出した。同3位の藤井は1完封を含む4勝を挙げたが1軍デビューとはならなかった。大卒社会人出身ということもあり来シーズンは1軍での結果が欲しい。

 チーム4位は佐野日大出身、3年目の弓削 隼人投手(73.2回)だった。2年連続で1軍では3勝を挙げるも今シーズンは1勝止まり。5試合(4先発)で防御率7.24と苦しんだ。2軍では2勝5敗と負けが先行しているものの防御率3.54とめった打ちにあったわけではない。再び1軍での先発を勝ち取ることが求められる。

 帝京五出身で、通算46勝を挙げている2010年ドラフト1位の塩見 貴洋(62回)がチーム5位。昨シーズンは1軍で16試合に先発し4勝を挙げた。しかし今シーズンは1軍で1試合の登板に終わり、ほぼ2軍で過ごした。1軍では2013年以来8年ぶりに未勝利に終わり、来シーズンは正念場。復活を期する投球に期待がかかる。

 藤井、弓削、塩見と投球回数3位から5位の3人はいずれも左腕。1軍では早川隆久投手(木更津総合出身)が奮闘したものの、先発左腕は多いに越したことはない。来シーズンはこの中から何人が1軍の戦力となるか注目が集まる。

<楽天2軍・投球回数上位5人>

釜田 佳直(117.2回)
20試合 7勝6敗 防御率2.83

高田 孝一(109.1回)
20試合 6勝10敗 防御率3.21

藤井 聖(81回)
17試合 4勝3敗 防御率3.56

弓削 隼人(73.2回)
16試合 2勝5敗 防御率3.54

塩見 貴洋(62回)
13試合 3勝2敗 防御率4.79

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.25

【静岡】夏のシード16校が決定、聖隷クリストファー、常葉大菊川はノーシード<春季県大会>

2024.04.25

捕手から最速152キロ右腕へ。村上泰斗(神戸弘陵)は“球界人気理論”を生かしたマエケン流フォームでドラフト候補へ急成長!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.25

【秋田】昨秋の県大会王者・金足農は大館鳳鳴と対戦! 秋田修英と秋田中央が初戦で激突!<春季県大会組み合わせ>

2024.04.25

【群馬】健大高崎、前橋育英などがベスト8進出! 桐生第一は渋川青翠に敗れ夏ノーシードに<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!