戦力外となった多くの「ドラ1」も新天地を必死に模索
牧田和久 ※写真は2017年のWBCより
日本プロ野球では日本シリーズが終わり、第2次期間だった戦力外通告も29日に終了した。すでに、現役引退を表明したり、コーチに就任するなど、今後の予定が決まっている選手はいるが、多くは未定となっている。現役続行を希望している選手の多くは、12月8日に予定されている12球団合同トライアウト(場所は未定)にかけることになる。
ここまで他球団が調査に動いている選手はいる。中日がロッテ大嶺祐太投手(八重山商工出身)を、楽天がソフトバンク川島慶三内野手(佐世保実出身)を、DeNAが楽天藤田一也内野手(鳴門一出身)の調査に乗り出しているという。
実績でいえば、楽天の牧田和久投手(静清工出身)をはじめ、日本ハムの鶴岡慎也バッテリーコーチ兼捕手(樟南出身)らが挙げれられるが、年齢的な問題があるのは否めない。
「ドラ1」選手も新天地を求めている。13年中日1位で阪神育成の鈴木翔太投手(聖隷クリストファー出身)、09年広島1位の今村猛投手(清峰出身)、12年広島1位の高橋大樹外野手(龍谷大平安出身)、13年オリックス1位の吉田一将投手(青森山田出身)、07年巨人の大学社会人1位で日本ハム・村田透投手(大体大浪商出身)、10年阪神1位で西武・榎田大樹投手(小林西出身)、06年日本ハム高校生1位で西武の吉川光夫投手(広島広陵出身)、15年西武1位で育成の多和田真三郎投手(中部商出身)が現役続行の道を探っている。
今後、他球団のオファーを待つか、トライアウトでチャンスをつかむか。まだまだチャンスが与えられれば、活躍しそうな若手も多い。これからどんなドラマが待っているのだろうか。
これまで戦力外通告、自由契約となり、育成契約の打診もなく、合同トライアウト受験および現役続行を希望している選手は以下の通り。(海外移籍を含めて全ての球団と交渉可能となるノンテンダーとなっている日本ハム3選手は含まず)
<巨人>
古川侑利投手(26=有田工出身・13年楽天4位)
▲山下航汰外野手(21=健大高崎出身・18年育成1位)
<阪神>
石井将希投手(26=桐生第一出身・17年育成1位)
▲鈴木翔太投手(26=聖隷クリストファー出身・13年中日1位)
<DeNA>
飯塚悟史投手(25=日本文理出身・14年7位)
笠井崇正投手(27=旭川西出身・16年育成1位)
<中日>
三ツ間卓也投手(29=健大高崎出身・15年育成3位)
<広島>
今村猛投手(30=清峰出身・09年1位)
中村恭平投手(32=立正大淞南出身・10年2位)
高橋大樹外野手(27=龍谷大平安出身・12年1位)
永井敦士外野手(21=二松学舎大附出身・17年4位)
<ヤクルト>なし
<オリックス>
金田和之投手(31=都城商出身・12年阪神5位)
吉田一将投手(32=青森山田出身・13年1位)
荒西祐大投手(29=玉名工出身・18年3位)
飯田優也投手(31=神戸弘陵出身・12年ソフトバンク育成3位)
鈴木優投手(24=都立雪谷出身・14年9位)
神戸文也投手(27=前橋育英出身・16年育成3位)
勝俣翔貴内野手(24=東海大菅生出身・19年5位)
▲稲富宏樹捕手(22=三田松聖出身・17年育成1位)
▲フェリペ捕手(22=御殿場西出身・17年育成4位)
▲佐藤優悟外野手(24=柴田出身・19年育成7位)
▲田城飛翔外野手(22=八戸学院光星出身・16年ソフトバンク育成3位)
<日本ハム>
村田透投手(36=大体大浪商出身・07年巨人大学社会人1巡目)
鶴岡慎也バッテリーコーチ兼捕手(40=樟南出身・02年8位)
今井順之助内野手(23=中京出身・16年9位)
▲鈴木遼太郎投手(25=石巻西出身・17年6位)
<ロッテ>
大嶺祐太投手(33=八重山商工出身・06年高校1位)=中日調査
石崎剛投手(31=三和出身・14年阪神2位)
永野将司投手(28=日出暘谷出身・17年6位)
宗接唯人捕手(27=神戸国際大附出身・16年7位)
<西武>
榎田大樹投手(35=小林西出身・10年阪神1位)
小川龍也投手(30=千葉英和出身・09年中日2位)
吉川光夫投手(33=広島広陵出身・06年日本ハム高校生1位)
中塚駿太投手(26=つくば秀英出身・16年2位)
▲多和田真三郎投手(28=中部商出身・15年1位)
<ソフトバンク>
渡辺雄大投手(30=中越出身・17年育成6位)
川原弘之投手(30=福岡大大濠出身・09年2位)
川島慶三内野手(38=佐世保実出身・05年大学社会人3位)=楽天調査
釜元豪外野手(28=西陵出身・11年育成1位)
<楽天>
牧田和久投手(37=静清工出身・10年西武2位)
藤田一也内野手(39=鳴門一出身・04年DeNA4位)=DeNA調査
(※▲は育成選手)