大分の県立校に現れた150キロ右腕・狩生 聖真投手(佐伯鶴城)!森下(広島)ら8人のプロ野球選手を輩出した名指導者もその素質を絶賛!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>
狩生 聖真(佐伯鶴城)
大分の県立校に最速150キロを計測する細身の長身右腕が現れた。その名は狩生 聖真投手(佐伯鶴城)。185センチ72キロの体格から全身をコマのように体を鋭く回転させた投球フォームから切れ味鋭い直球を投げ込む。1年夏は最速132キロだったが、体作りを経て、2年生の夏に144キロを計測。この春の春季大分県大会・遂に最速150キロの大台に到達。九州でも指折りの好投手になった。
チームを率いる渡辺正雄監督は大分商の監督として源田 壮亮内野手(西武)、森下 暢仁投手(広島)など7人のプロ野球選手を輩出、そして佐伯鶴城でも22年、古川 雄大外野手(西武)を送り出した。中学時代から狩生の存在を知っていた。
「中学時代はショートの映像を見ていたのですが、森下と良く似ていたんです。佐伯鶴城に異動することになって、彼の入学年と重なった。森下と同じようにショートから始めて投手を育てるプランを行いました」と振り返る。
狩生は渡辺監督からいろんなことを学んだ。
「初球の入り方、投球時に最大出力を出すこと、野球のやり方を学びました。ショートをやったメリットは、手首を返して投げますが、投手も同じ動きをするので、リリースの強さが培われたと思います」
投球練習を見ると、森下と良く似ている。左足をゆったりと上げていきながら、テークバックの動きも無理がなく、右腕を真上から振り下ろす。細身の体型をフルに活かせる投球フォームだ。140キロ台の直球は回転がよく、低めにもしっかりと伸びる。制球力も高く、内外角にしっかりと投げ分けることができているので、投球の幅が広い。変化球では縦割れのカーブも絶品。直球とカーブのコンビネーションにしているところも、高校時代の森下と被るところがある。
素材は申し分ない。まだ体重は72キロで、さらに体重を増やしていって、出力が高まれば、常時150キロ台を出してもおかしくない。制球力も一定以上のレベルにあり、変化球もカーブの精度が高い。高卒プロ志望だが、十分に本指名を狙える投手ではないか。
夏は多数の球団スカウトが詰めかけることになりそう。快投を見せて、さらに評価を高めることを期待したい。
狩生 聖真(かりう・しょうま)
佐伯市立昭和中(軟式)
185センチ72キロ
右投げ右打ち
初のベンチ入り時期
1年秋から主戦投手として活躍
昨秋ベスト4
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