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中山凱(専大松戸)は逸材揃う千葉で最もバランスが良い大型遊撃手だ!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.02


中山 凱(専大松戸)

千葉県を代表する大型遊撃手として活躍する中山 凱内野手(専大松戸)。1年秋からレギュラーとして活躍し、ここまで2度の甲子園出場、3度の関東大会出場を経験している。関東地区では石塚 裕惺内野手(花咲徳栄)、千葉では颯佐 心汰内野手(中央学院)とともに注目されている。欠点が少なく、走攻守すべてにバランスが整った選手でスカウトの評価も上がっている。

まず高校通算10本塁打を誇る打撃はこの春から木製バットを使用。上のレベルでプレーしたいと考える中山は早めに木製バットに慣れたほうが次につながると考え、冬場から練習を行ってきた。金属バットの時は振り幅が大きいスイングでボールを捉えていたが、木製バットにしたことでスイング軌道はコンパクトになった。
「詰まると飛ばなかったり、しっかりと捉えれば飛ぶ。その感覚がダイレクトで分かるので、自分は木製バットのほうが使いやすいと思っています」
木製バットですでに2本塁打を放っており、少しずつ対応をしている。県大会初戦の木更津総合戦では3打数2安打。第1打席にライトの頭を越える三塁打、第2打席に低めの変化球を拾ってのレフト線への二塁打を放った。まだスイングの強さは足りないが、高校3年春の時点でこの対応力はかなりのレベルにあるといえる。

ショート守備は昨年に比べて洗練されている。打球反応が早く、三遊間の深い位置に追いついて、すぐに送球を行い、ダイレクトスローしたり、センターへ抜けそうな打球を追いついて、軽々と処理してアウトにしたりと、ショートに打球が飛べば安心と思わせるほどレベルが高い。

中山は冒頭にも挙げた石塚、颯佐と比較すると、バランスが良い。石塚ほどの強打はなくても、安定して守れる。颯佐ほどの肩の強さはなくても、打撃は格段に良い。アベレージヒッター型のショートとして人気になるのではないか。昨秋は捕手もやっていて、二塁送球1.9秒台のスローイングを見せていて、いざとなれば捕手もこなすこともできる。夏に向けて好投手との対応力を高めて強打を発揮するようになれば、もっと注目を浴びる選手になりそうだ。

<中山 凱 なかやま・がい>
180センチ70キロ
右投げ右打ち
八千代中央シニア出身
1年秋からレギュラー
1年秋、2年春、2年秋の関東大会に出場
2年センバツ、2年夏の甲子園を経験
<打撃成績>
2年センバツ 9打数2安打
2年夏    8打数4安打

ショートでの守備シーン

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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