【春季群馬県大会】前橋商はプロ注目の大型右腕・清水大暉以外の投手陣も力投!リリーフ専念の清水は「調整がしやすい」と仲間を称賛!
清水 大暉(前橋商)
<春季群馬県大会:健大高崎4-3前橋商>◇4日◇決勝戦◇高崎城南球場
前橋商は140キロ後半の速球を投げ込む大型右腕・清水 大暉投手(3年)が注目されている。192センチ92キロの恵まれた体格から大きく振り下ろす速球は角度がある。この春の大会を見ると清水に頼らない投手運用を行っている。
準々決勝では背番号20の右腕の堤 雅翔投手(2年)が7回、準決勝では左腕・吉村 遙人投手(3年)が3回。この決勝戦では背番号10の伊藤 綾翔投手(3年)が4回、吉村が2回、堤が1回と投げて、そして8回裏から清水が登板した。
清水は体を縦に鋭く回転させる投球フォームから最速144キロのストレートを軸に三者凡退。先頭の箱山 遥人捕手(3年)には131キロのスプリットで三振を奪った。昨年から投げているが、だんだん精度は上がっているという。去年まで直球、カーブのコンビネーションがほとんどだったため、ここぞという場面で投げるスプリットは脅威的なものがある。更にハードな曲がりを見せるスライダーも加わり、投球の幅が広がっている。三者凡退に打ち取った。
大会後半からリリーフ中心の起用について、
「非常に調整しやすいです。みんな、一緒に冬場に頑張ってきて、それぞれの個性を発揮して、打者を抑えている姿は頼もしい。秋までは自分が先発完投をしないといけないという責任感があったんですけど、みんな頑張ってくれるので、良い感じで投げています」
この試合、清水の動きを見ると、7回あたりからキャッチボールをはじめ、立ち投げ、座らせて、そして登板というサイクルだった。何度も肩を作って…という調整よりは確かにやりやすいだろう。
準優勝に終わり、関東大会の初戦の相手は白鴎大足利に決まった。150キロ右腕・昆野 太晴投手(3年)が注目されるが、「情報は知っていますが、あまり同世代の投手をライバル視することはなく、自分の投球をしっかりとやって勝利に貢献できればと思います」と語った。そのマイペースさが清水の能力を発揮しているのかもしれない。
昨秋からチーム力向上が見えた前橋商。関東大会は2年連続夏の甲子園出場へ向けて大事なレベルアップの場となる。
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