<2025全国高校野球選手権鹿児島大会:鹿児島南6-5川内商工(延長10回)>◇14日◇2回戦◇平和リース球場

 序盤は鹿児島南中村 航大(3年)、川内商工・渡邊秀太(2年)。両先発を軸に投手戦となり、1点を争う緊迫した展開だった。鹿児島南が初回、押出しで先制したが、2回以降5回までは両者無得点が続いた。

 流れが変わったのはグラウンド整備明けの6回表。川内商工は二死から四球を足掛かりに3連打を浴びせ、4番・博井疾風(3年)の左前適時打、5番・岩下留比人(2年)の右翼線二塁打で3点を挙げて逆転に成功する。

 前半の投手戦から一転して、後半は点の取り合いとなった。

 鹿児島南は7回裏、押し出しとエラーで2点を返し、同点に追いつく。

 川内商工は8回に5番・岩下の犠飛、9回は3番・鳥井原涼太(2年)のスクイズで2点を勝ち越す。

 後がなくなった鹿児島南だが9回裏、2番・小塲田淳(2年)、3番・赤﨑球真(3年)の連続二塁打で瞬く間に同点に追いつく。なおも二死満塁と好機は続いたが生かせず、勝負はタイブレークの延長にもつれた。

 10回表、鹿児島南は好守もあって無失点で切り抜ける。その裏の攻撃では犠打が決まって二三塁となり、申告敬遠で一死満塁となる。2番・小塲田が死球、押し出しで2時間31分の熱戦にピリオドを打った。