160キロを投げてプロ入りが目標
△高卒でのプロ入りを目指す藤川
人間万事塞翁が馬。
肘の回復に専念したことで、オフシーズンは投げ込みはほとんど行わずにフィジカルの強化に集中することができた。直球の質の向上をテーマに掲げ、ウエイトトレーニングにも精力的に取り組んだことで、体重は87キロから90キロまでアップ。ボールの質にも変化が現れ、春季大会の好投へと繋がった。
「ボールの質はまだまだ求めていきたいですし、夏に向けては変化球の精度も高めていきたいと思っています。直球も大事ですが、変化球もまだまだ未熟なので」
高校卒業後の進路は、プロ入りを目指している。延岡学園からのプロ入りは最近では藤田和樹(2023年ロッテ育成4位)、小幡 竜平(2018年阪神2位)などがおり、下級生の頃からプロ入りを意識する環境があった。
夏の宮崎大会での好投、そして甲子園出場を果たすことで、目標であるプロ入りを手繰り寄せたいと思いを口にする。
「やっぱりまずは、最後の夏に甲子園に行くことが1番の目標ですね。昨年、先輩たちを甲子園に連れていけなかったのも悔しかったですし。あと自分の目標としては、プロ入りを目指す上で160キロを出したいなと思ってます」
雌伏の時を経て、再び輝きを放とうとしている藤川。復活を果たしたその時、甲子園“令和未勝利”の地・宮崎が、一気に過熱することは間違いない。