川和のプロ注目左腕は復調なるか?東海大相模の剛腕の復帰にも期待

 27日の第1試合には、公立校で唯一8強入りを果たした川和が登場する。プロ注目左腕・濱岡 蒼太投手(3年)は2回戦の日大藤沢戦で完投勝利、3回戦の藤沢翔陵戦で完封勝利を挙げ、評価を高めている。2回戦では140キロ台を連発したが、3回戦では130キロ中盤にとどまった。4回戦では登板がなく、2週間ぶりのマウンドで再び140キロ台を叩き出すことができるか。野手では遊撃・佐々木 泰生内野手(2年)の活躍が光る。4回戦の横浜清陵戦では、3打数1安打だったが、シャープなスイング、安定した守備が光る。川和野手の中では最も力量が高い。

 対する三浦学苑のエース左腕・秋山 隼祐投手(3年)は130キロ前半の速球、カーブ、スライダー、チェンジアップを低めに集め、先発、中継ぎと奮闘する好左腕。吉澤 立樹投手(3年)は長身から130キロ中盤の速球、鋭く曲がるスライダーで勝負する右腕だ。野手ではショート・辻 希夢内野手(3年)が攻守の中心。ミートセンスの高い打撃で突破口を切り拓く。守備は安定感が高く、処理が難しいバウンドもきっちりと捕球し、アウトにできる技術は投手陣から信頼を集めており、8強入りの原動力となった。

 第2試合に登場する東海大相模は150キロ右腕・福田 拓翔投手(3年)が復帰登板できるか。少しずつ状態は上がっており、4回戦の藤嶺藤沢戦では立ち投げながら準備をしていた。福田が昨秋以上の投球ができれば、夏へ向けて好材料になる。その間、左腕・島村 宏斗投手(3年)が成長した。4回戦では4回9奪三振の快投。伸びのある130キロ中盤のストレートは球速表示以上に伸びがあり、空振りを奪うことができる。

 打線では昨年からレギュラーだったアベレージヒッター・中村 龍之介外野手(3年)、スラッガー・金本 貫太内野手(3年)の力量は素晴らしく、捉えた時の打球速度は神奈川県内の打者の中でもずば抜けている。1番打者・岡山 泰生内野手(3年)は4回戦で5打数2安打の活躍を見せた中村、金本に次ぐポテンシャルを持つ右の中距離打者。ベースランニングも速く、スローイングも強いのが魅力だ。

 対する日大高は川村 隼吾投手(3年)が投打のキーマン。左腕から130キロ前半の速球、カーブ、フォークを投げ込み、打たせて取る投球が光る。打者としても4回戦の横浜商大高戦で4安打を放った。バットコントロールもよく、速球投手が揃う東海大相模投手陣相手にも実力を発揮できるか。

【神奈川8強 注目選手】

奥村 頼人投手(横浜=3年)

織田 翔希投手(横浜=2年)

阿部 葉太外野手(横浜=3年)

為永 皓内野手(横浜=3年)

奥村 凌大内野手(横浜=3年)

池田 聖摩内野手(横浜=2年)

芦川 颯投手(立花学園=3年)

根本 奨大投手(立花学園=2年)

田畑 智大内野手(立花学園=3年)

中島 拓人投手(相洋=3年)

西原 琉惟可外野手(相洋=2年)

油田 瑛太投手(湘南学院=3年)

直 瑛太外野手(湘南学院=3年)

濱岡 蒼太投手(川和=3年)

佐々木 泰生内野手(川和=2年)

秋山 隼祐投手(三浦学苑=3年)

吉澤 立樹投手(三浦学苑=3年)

辻 希夢内野手(三浦学苑=3年)

福田 拓翔投手(東海大相模=3年)

島村 宏斗投手(東海大相模=3年)

中村 龍之介外野手(東海大相模=3年)

金本 貫太内野手(東海大相模=3年)

岡山 泰生内野手(東海大相模=3年)

川村 隼吾投手(日大高=3年)