【春季鹿児島大会】好投手対決は尚志館・川﨑に軍配
<第154回九州高校野球大会鹿児島県予選:尚志館4-1伊集院>◇21日◇1回戦◇鴨池市民
尚志館の右腕・川﨑 知裕投手(3年)と、伊集院の左腕・新藤 颯大投手(3年)。どちらも昨秋の宮崎選抜との交流戦で、鹿児島 選抜チームのメンバーに選ばれた好投手同士の見ごたえある投手戦が続き、1点を争う引き締まった好勝負となった。
先手をとったのは尚志館。2回、2死からエラーで出塁し、7番・原田 柊児(3年)が中越え三塁打を放って先制点を挙げた。
伊集院は4回、先頭の4番・柳田 修也(3年)が中越え三塁打を放ち、6番・宮崎 尚太郎(2年)がスクイズを決めて同点に追いついた。
川﨑は力強い投球で尻上がりに調子を上げていき、新藤は再三ピンチになりながらも、要所を打たせて取る投球がさえて、両者がっぷり四つに組む展開が終盤まで続いた。
試合が動いたのは7回だった。尚志館は2死満塁の場面で、途中出場の4番・中馬 竜之介(2年)が走者一掃の右越え二塁打を放って、勝機を手元に引き寄せた。5回、2死一、二塁の場面で代打起用されながら、三振に倒れた悔しさを次打席で見事に晴らした。
川﨑は5回以降、伊集院打線を無安打におさえ、計14奪三振を記録し、終盤は付け入るスキを与えなかった。