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【センバツ第1日目結果一覧】2試合が延長タイブレークにもつれ込む!八戸学院光星は甲子園開幕試合3連勝!

2024.03.18


佐宗翼(星稜)※画像は過去の取材より

第96回選抜高校野球大会(阪神甲子園球場)は18日、第1日の1回戦3試合が行われ、2試合がタイブレークにもつれ込む熱戦となった。

甲子園球場100周年記念の「センバツ開幕戦」は、延長11回タイブレークの末に、八戸学院光星(青森)が5対3で関東一(東京)との接戦をものにした。

11回表に八戸学院光星が3点の勝ち越しに成功。その裏の関東一の攻撃を、10回からマウンドに上がっていた岡本 琉奨投手(3年)が、1点に抑えて逃げ切った。先発の洗平 比呂投手(3年)は156球を投げ9回2失点(自責1)の力投を見せた。

八戸学院光星は春夏通じて3度目の甲子園開幕戦で負けなしの3連勝。センバツでは8年ぶりの初戦突破を果たした。

関東一はプロ注目の高橋 徹平内野手(3年)が適時打を放つ活躍も、1970年の日大三以来、54年ぶりの東京開幕戦勝利を挙げることはできなかった。

第2試合では、星稜(石川)が4対2で勝利したが、21世紀枠で76年ぶりに出場の田辺(和歌山)が、昨年の明治神宮大会優勝チームと大接戦を演じた。

2対2で終盤に入り、開幕戦に続く延長戦も見え始めた9回に、星稜が1死二、三塁から代打の東 汰生(3年)の右前への2点適時打で勝ち越した。守っては先発の佐宗 翼投手(3年)から、戸田 慶星投手(2年)、道本 想投手(2年)とつなぎ、田辺の追い上げを食い止めた。元日に起こった能登半島地震で被災した地元石川に勇気と希望を与えた。

一塁側アルプス席の大応援団にも後押しされた田辺ナインの奮闘は「勝利」に値するものだった。9回最後の攻撃も一打同点のチャンスを作り、最後まで勝利を諦めなかった。先発した寺西 邦右投手(3年)は139球、8安打4失点(自責2)の完投。敗れはしたがインステップからの威力ある直球で星稜打線を最後まで苦しめた。

開幕戦に続いてタイブレークにもつれ込んだ第3試合は、予想しない結末となった。

1対1でタイブレークに入った延長10回。先攻の近江(滋賀)は無得点だったが、その裏に熊本国府(熊本)が1死満塁からの近江エースの西山 恒誠投手(3年)の暴投でサヨナラ勝ち。熊本国府が2対1で勝利し、春夏通じて初の甲子園で、劇的な甲子園初白星を飾った。

熊本国府の山田監督は今大会最年少の30歳ながら、ベテラン名将の多賀監督率いる近江との接戦をものにした。

近江の西山は、最後は暴投に泣いたが、西武に入団した近江OBの山田 陽翔投手を思い出させるようなキレのあるスライダーを武器に、14奪三振を奪う力投。好投手を印象づけるに十分だった。

第2日の19日も1回戦3試合が予定されている。

この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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