常廣羽也斗でドライチ3人目!なぜか多い「広島の大分出身者指名」
常廣羽也人(青山学院大)
12月13日に広島の新入団選手の発表記者会見が行われた。10月に行われたドラフト会議で指名された8人(支配下5人、育成3人)の選手たちが、まっさらなユニホームを身にまとい、抱負を口にした。
なかでも注目されるのが、ドラフト1位の常廣 羽也斗投手(大分舞鶴出身)だろう。先発ローテーション候補として期待される右腕は、「しっかり自分のできることをして、新人王を目指せるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
またファンから飛んだ「活躍したらほしいご褒美は? 」の質問には、「大分に帰ってゆっくり休める時間がほしいです。関東に4年間いたのですが、大分に帰ったときは山の多さや自然が良いなと感じます」と地元愛を感じさせた。
常廣は大分県の出身で、大分舞鶴を卒業している。総務省統計局「人口推計」によると大分県は人口約110.7万人(2022年)で全国34位。決して人口の多い県ではない。それにもかかわらず、広島がドラフト1位で指名した大分県の高校出身者は常廣が3人目となる。
ひとりは森下 暢仁投手。大分商から明治大を経て、2019年ドラフト1位指名を受け広島に入団した。1年目から先発ローテーションに入り、10勝3敗、防御率1.91の好成績を残し新人王を受賞した。その後も、安定した成績を残し、4年目を終えて37勝24敗、防御率2.82と、右のエースへ向けて着々と実績を積んでいる。
そして、もうひとりが名球会入りも果たし、2010年からは広島の監督も務めた野村 謙二郎氏だ。野村は佐伯鶴城から駒澤大を経て、1988年ドラフト1位指名を受け広島に入団した。2年目にレギュラーを獲得すると、引退する2005年までに通算2020安打を放つなど一時代を築いた。1995年にはトリプルスリーも達成している。監督時代は優勝こそなかったものの2013年、2014年と2年連続で3位に入りクライマックスシリーズへと進出した。
広島3人目となる大分県の高校出身者のドラフト1位の常廣は、偉大な先輩2人に続く活躍ができるだろうか。
<広島がドラフト指名した大分県の高校出身者>
池田 重喜(津久見→日鉱佐賀関→1965年広島15位)※入団拒否
山口 喜司(中津東→大分鉄道管理局→陸上自衛隊→1968年広島3位)
田中 敬人(別府大付→駒澤大→NKK→JFE西日本→2004年広島8巡目)