帝京三、エース橋本の「新球種」が炸裂! 完封でベスト8へ〈秋季関東大会〉
〈第76回関東地区野球大会:帝京第三5ー0明和県央〉♢21日♢1回戦♢宇都宮清原球場
21日から開幕した秋季関東大会、宇都宮清原球場では帝京第三(山梨2位)と明和県央(群馬2位)の1試合が行われた。関東大会に出場したとあってどちらも選手一人一人の能力が高かった。
先制したのは帝京第三、2回に四球と犠打、進塁打などで2死三塁のチャンスを作り、8番・舩脊 海翔捕手(1年)が打席に入る。「序盤のチャンスを何としても返し、先発の橋本さんを少しでも楽にしてあげたかったです」と打球は左前安打となり1点を先制する。さらに、5回には暴投と5番先発の橋本 建投手(2年)の中越え二塁打で2点を取り3対0。9回には4番・入谷 燈莉内野手(2年)の右越え三塁打で2点が入りダメ押し。
最後は先発の橋本が三者凡退に抑え、準々決勝へ駒を進めた。
帝京第三の先発・橋本はMAX136キロの直球とスライダー、カーブ、カットボール、チェンジアップを巧みに使い相手打者に球を絞らせていなかった。橋本は「投球練習から決め球であるスライダーが上手く決まっていなかった。その他の変化球で打者をうまく交わせたと思います」と決め球が不調の中でもしっかりと試合を作った。
橋本はこの関東大会に向けて、新球種であるカットボールを覚えてたという。そのカットボールがスライダー代わりの決め球となり、打者を翻弄していた。女房役の舩脊も「スライダーが上手く決まらないため、序盤から早めに配球を変えカットボール中心にしました」と序盤から思い切って新球種を中心とした配球に変えたことは素晴らしい判断であった。
カットボールの手応えに対して橋本は「想像以上の手応えがありました。これからもこのカットボール磨いて投球の幅を広げたいです」と新球種のカットボールの手応えは十分だった。
帝京第三はこれで準々決勝に駒を進めた。今日の勝利の要因として大牧監督は「橋本がしっかりと投げてくれまし、舩脊も思い切ったリードをしてくれました」とバッテリーの活躍が光った試合であった。
23日に帝京第三は作新学院(栃木1位)と対戦予定だ。橋本の新球種・カットボールで作新学院打線を抑えることができるのか注目したい。