12球団最多のベテランをかかえる中日では、大島が大記録へまい進
プロ野球も前半戦が終了し7月19日、20日にはオールスターゲームが行われた。第1戦では42歳の大ベテラン、ソフトバンク和田 毅投手(浜田高出身)が4番手として登板。1回無失点、1奪三振と好投。また、39歳の西武・中村 剛也内野手(大阪桐蔭出身)もヒットを放ち、さらには三塁走者としてタッチアップ時に激走も見せた。
和田や中村のようなベテラン選手は各球団に多くいる。そんな彼らはどのような前半戦を過ごしたのだろうか。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの前半戦を振り返ってみたい。(※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする)
今シーズンの中日には8人のベテラン選手が在籍している。これは12球団のなかでもっとも多い。野手では大島 洋平外野手(享栄出身)、大野 奨太捕手(岐阜総合学園出身)、福田 永将内野手(横浜高出身)、堂上 直倫内野手(愛工大名電出身)の4人。
そのなかで最年長の大島は今シーズンも元気いっぱい。外野の一角として7月23日までに88安打を放っている。大きなケガがなければ今シーズン中の2000安打達成は確実。8月中にXデーを迎えることとなりそうだ。
大島が元気な一方でその他の野手3人は苦しい立ち位置。福田は18試合で打率.158(19打数3安打)、1本塁打と結果を残すことができず、7月16日に抹消された。大野奨と堂上に至っては1軍出場の機会すらない状態だ。
投手陣は谷元 圭介投手(稲生出身)、涌井 秀章投手(横浜高出身)、祖父江 大輔投手(愛知高出身)、大野 雄大投手(京都外大西出身)の4人が該当する。チーム内でも大島と並んで最年長(学年は谷元が1つ上)となる谷元は6試合の登板で防御率9.00。4試合で失点を喫し5月16日を最後に1軍登板がない。
今シーズンから加入した涌井は前半戦は先発ローテーションの一角として15試合に登板。3勝10敗と負け越しが大きく先行しているものの84回を投げ防御率3.96。後半戦に入り、巨人戦で打ち込まれたこともあり29日に登録抹消となった。
祖父江はチーム2位となる24試合に登板。マルティネス投手や清水 達也投手(花咲徳栄出身)に繋ぐ存在として腕を振っている。そのなかで11ホールドを挙げているものの、防御率3.82とやや打ち込まれている感はある。大野雄は4月に左肘を手術したことで1試合に登板したのみ。現在はリハビリ中で復帰は8月以降が見込まれている。
<中日の35歳以上の所属選手>
※1988年12月31日までに生まれた選手
谷元 圭介(1985年1月28日生)
大島 洋平(1985年11月9日生)
涌井 秀章(1986年6月21日生)
大野 奨太(1987年1月13日生)
祖父江 大輔(1987年8月11日生)
福田 永将(1988年7月23日生)
堂上 直倫(1988年9月23日生)
大野 雄大(1988年9月26日生)
※数字は2023年7月23日時点