DeNAベテランでは宮﨑、大和、藤田が奮闘中
藤田一也
プロ野球も前半戦が終了し7月19日、20日にはオールスターゲームが行われた。第1戦では42歳の大ベテラン、ソフトバンク和田 毅投手(浜田高出身)が4番手として登板。1回無失点、1奪三振と好投。また、39歳の西武・中村 剛也内野手(大阪桐蔭出身)もヒットを放ち、さらには三塁走者としてタッチアップ時に激走も見せた。
和田や中村のようなベテラン選手は各球団に多くいる。そんな彼らはどのような前半戦を過ごしたのだろうか。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの前半戦を振り返ってみたい。(※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする)
DeNAは一時、首位に立つなど上位争いを繰り広げながら最終的に前半戦を3位で折り返した。その原動力のひとつが今年12月に35歳となる宮崎 敏郎内野手(厳木高出身)だ。宮﨑は開幕戦でスタメンを外れたものの、途中出場から2打数2安打と好スタートを切った。
休養を挟みながら34試合連続出塁するなど5月25日まで打率4割をキープした。その後は、やや数字を落としたものの前半戦終了時点で打率.347(236打数82安打)はリーグトップ。13本塁打はリーグ5位で48打点もリーグ5位タイと打撃三部門でトップ5に入っていた。
さらに得点圏打率.379もリーグ2位。出塁率と長打率の和で表されるOPSは両リーグで唯一、1.000を超える1.014。もっとも怖い打者と言っても過言ではない。
宮﨑の1学年上にあたり12月に36歳となる大和(前田 大和)内野手(樟南出身)も44試合の出場で打率.274(106打数29安打)としっかり結果を出した。
特筆すべき点は得点圏打率の高さだ。規定打席には到達していないものの得点圏打率.429(28打数12安打)と宮﨑以上の数字を誇る。2018年にDeNAへ加入してから昨シーズンまで5年連続で打率よりも得点圏打率のほうが高い”得点圏の鬼”は今年も健在だ。
チーム最年長で現在41歳の藤田 一也内野手(鳴門第一出身)は前半戦最終戦の7月11日に今シーズン初となる1軍昇格。2試合目の出場となった7月15日の広島戦(横浜スタジアム)で代打安打を放った。代打の切り札として後半戦の力になることが求められる。
投手陣では35歳以上のベテランは不在。1989年生まれで今年8月に34歳となる平田 真吾投手(豊北出身)と、同9月に34歳となる田中 健二朗投手(常葉大菊川出身)が最年長となっている。
<DeNAの35歳以上の所属選手>
※1988年12月31日までに生まれた選手
藤田一也(1982年7月3日生)
大和(1987年11月5日生)
宮﨑敏郎(1988年12月12日生)
※数字は2023年7月20日時点