中日の2軍では根尾と育成ルーキーが猛アピール中
鵜飼 航丞(中京大中京出身)
今年もオールスターゲームまで半月あまりとなった。各チーム70試合前後を消化。上位にいるチームは優勝争い、下位にいるチームは巻き返しを狙うことになる。
そんななかで各チームの2軍はどの様になっているのだろうか。1軍の起爆剤となるような選手はいるのだろうか。各球団の2軍で結果を残している選手を探ってみたい。
中日は鵜飼 航丞外野手(中京大中京出身)が2軍で結果を残している。打率.318(157打数50安打)はウエスタン・リーグ唯一の3割打者でリーグトップだ。出塁率.372、長打率.497、OPS.869の3項目もリーグ上位に位置する。打撃に関しては2軍で敵なしと言っても過言ではない。
5月10日に1軍登録され、およそ1ヶ月間1軍に帯同したが、1軍では19試合で2本塁打を放ったものの、打率.114(44打数5安打)と確実性を大きく欠いた。2軍でのアピールで1軍再昇格を目指している。
育成ルーキーの樋口 正修内野手(北本高出身)も奮闘している。チームトップでリーグ2位の220打席を与えられ、打率.209(187打数39安打)の成績。本塁打はなく二塁打は2本と長打力がないように見えるが、三塁打はリーグトップの6本。また14犠打もリーグトップ。パワーではなく小技や足を生かすことで支配下登録を勝ち取りたいところ。
投手では育成出身のルーキー松山 晋也投手(八戸学院野辺地西出身)がブレークし支配下登録を勝ち取った。2軍では守護神を任され、リーグ2位タイの10セーブ。19.1回を投げ与四球10と、やや制球面で苦しんだ部分はあったものの、21奪三振。投球回数以上の三振を奪った。
すでに支配下登録だけでなく1軍デビューも飾り初登板から4試合連続無失点。6月24日のヤクルト戦(バンテリンドーム)ではホールドも記録した。通算では5.1回を投げ7奪三振と、持ち前の奪三振力は1軍でも健在。ここからは勝ちパターン入りを目指すことになる。
その他、2軍で注目されるのは根尾 昂投手(大阪桐蔭出身)だろう。16試合の登板で33.2回を投げ27奪三振、防御率2.67とまずまずの成績を残している。6月23日の阪神戦(ナゴヤ球場)では7回無失点と猛アピール。今シーズン初の1軍昇格も見えてきた。
※成績は6月30日現在