試合レポート

武蔵越生vs川越初雁

2009.09.20

2009年09月21日　所沢航空公園球場　　代表決定戦

武蔵越生vs川越初雁

2009年秋の大会　埼玉県秋季地区大会　代表決定戦

新（武蔵越生）

川越初雁が終盤粘るも、武蔵越生が振り切る

粘る川越初雁の反撃をなんとか振り切り、武蔵越生が県大会出場を決めた。

武蔵越生は初回、右前打で出塁した先頭の根岸が盗塁で刺される嫌なスタートも、２番の小松がショートゴロ失策で出塁。高木の中前打、間部の右中間二塁打で先制すると、２死後には一、三塁から重盗で追加点を挙げた。

武蔵越生は５回にも１死一、三塁で再び一塁走者がスタート。捕手・高城は三塁へ送球するが、これが悪送球となって三塁走者が生還（一塁走者も三進）。続く１番の根岸はスクイズを決めて加点した。６回にも２死三塁から新が中前にポトリと落としてリードを５点差に広げた。

一方の川越初雁は７回、２死二塁から高城が汚名返上の適時三塁打。続く森田のショートゴロが失策を誘って２点を返した。

８回には１死から金子が一塁へのゴロ。平凡な当たりにファーストの宿谷は捕球したつもりで一塁ベースへ駆け込んだが、ボールは捕球したはずの守備位置地点に置き去りにされたまま。

かつてロッテ時代の愛甲猛が見せたのと同じ珍プレーでスタンドは爆笑に包まれた。珍プレーに救われた川越初雁は続く桑原が右中間へ二塁打を放って二、三塁。ここで桑田真澄の甥・東福寺はショートへのゴロを打つが、これまた失策を誘って二塁走者まで生還。１点差に迫った。犠打でなおも２死二塁と攻め立てるが、高城はレフトフライ。９回は２番からの好打順だったが、８回途中からリリーフした岡野の前に三者凡退に抑えられて万事休した。

両チーム合わせて９得点中、自責点は１点のみ。投手には気の毒な試合だった。

夏の埼玉大会ベスト16のレギュラー６人が残る川越初雁だったが、無駄な送球や軽率なプレーが目立ち、県大会出場を逃した。

（文＝田尻賢誉）

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