佐々木朗希ら高卒5人で最多奪三振のタイトル争いを席巻中 今後の行方も注目
佐々木朗希
パ・リーグの最多奪三振争いがおもしろい。4月21日終了時点でトップはロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡出身)が30個。2位タイに西武・髙橋 光成投手(前橋育英出身)とロッテ・種市 篤暉投手(八戸工大一出身)、西武・今井 達也投手(作新学院出身)が23個。5位に西武・平良 海馬投手(八重山商工出身)が21個で並んでいる。
この5人のプロ入り前を振り返ってみると、全員が大学や社会人に進まず高卒で直接プロ入りした。年齢やプロでのキャリアは異なるが、ここまで上位に高卒出身者が揃うのは珍しい。
セ・リーグの上位を見ると、トップは高卒出身の阪神・才木 浩人投手(須磨翔風出身)が22個だが、2位は20個で大卒出身の広島・大瀬良 大地投手(長崎日大出身)と外国人選手のグリフィン(巨人)。そして4位タイは高卒出身の中日・小笠原慎之介投手(東海大相模出身)と外国人選手のビーディ(巨人)だ。
過去5年の最多奪三振のタイトルホルダーを見ると、高卒ばかりというわけではない。セ・リーグでは中日・柳 裕也投手(横浜高出身)が2021年、中日・大野 雄大投手(京都外大西出身)が2020年、パ・リーグでも楽天・則本 昂大投手(八幡商出身)が2018年に大卒出身で同タイトルを獲得していた。
まだ開幕したばかりであり、今年は3月にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が行われたことで侍ジャパンに選ばれていたメンバーは1回目の登板が試運転的部分もあった。それでもパ・リーグの奪三振ランキング上位5人全員が高卒出身者というのはおもしろい。
はたしてパ・リーグの最多奪三振はこのまま高卒出身者が獲得し、上位を席巻するのだろうか。それとも則本ら大卒の実績者、あるいは外国人選手らが巻き返すのだろうか。その行方を楽しみたい。
<パ・リーグ奪三振ランキング>
※2023年4月21日終了時点
(30)佐々木 朗希(大船渡高→2019年ロッテ1位)
(23)髙橋 光成(前橋育英高→2014年西武1位)
(23)種市 篤暉(八戸工大一→2016年ロッテ6位)
(23)今井 達也(作新学院高→2016年1位)
(21)平良 海馬(八重山商工→2017年西武4位)
(記事=勝田 聡)