「高校球児が減っている現状を何とかしたい」 奈良高野連、新会長・山口氏が就任
奈良県高野連 山口彰博 新会長
奈良県高校野球連盟は7日、橿原市内で定例の理事会と評議員会を開き、2023年度の新体制を承認した。
新しい会長には山口彰博氏(59)が就任。副会長には村井博樹氏(57)、専務理事には山本晋司氏(54)が就任した。
山口新会長は奈良県橿原市出身。「橿原球場(現:佐藤薬品スタジアム)がすぐ近くだったので、小さい時から見に行っていた」と野球少年時代を振り返る。畝傍高校では捕手としてプレーし、3年夏は奈良大会決勝で智辯学園に延長12回の激闘の末に1点差で敗れ、甲子園出場を逃した。
大阪大学卒業後の1986年から2000年まで母校の畝傍で監督。その後は西の京で部長・監督、王寺工で監督を務め、磯城野高校の校長になった2022年からは奈良県高野連副会長を1年間務めた。
「高校球児が減っている現状を何とかしたい。また、球児が途中で辞めずに継続できる雰囲気も作っていきたい」と会長としての意気込みを話す。
高校野球200年構想の事業を活用し、野球の育成や普及を積極的に支援していく方針。また、声出し応援などコロナ前の大会運営にできるだけ近づけていく意向も示した。
一方、奈良県高野連主催の大会での入場券をコンビニやインターネットで発売することなどは継続する。「入場券のもぎりなど各校の顧問でやっていきたい」と人件費を減らすやり方などコロナ渦で学んだ知恵は活用していく意向だ。
春季奈良県大会は15日に開幕する。
8日から発売される入場券の購入方法は奈良県高野連HPに詳しく掲載されている。
(取材=松倉 雄太)